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自分で作ればよりおいしい!? 職人気分で、あの銘菓をおうちで作ってみよう!
やってきたのは国宝臼杵石仏のお膝元にある『後藤製菓』の本店。工場と売店を兼ね備えていて、この日も朝から観光のお客さんが訪れていました。
まずは臼杵煎餅がどのように作られているのかを見学! この日、作っていたのは昨年登場した「IKUSU ATIO」シリーズの「百寿ひとひら」。小ぶりなサイズ感が人気の臼杵煎餅です。
焼きあがったあとはすべて人の手による作業で味を付けています。グツグツと煮詰めたシロップ液を、ハケを使ってせんべいに塗っていきます。素早く塗らなければシロップがすぐに固まり、全体的に白くなって模様が美しく出ないのだそうです。
スピードが求められるうえ、煮立ったシロップの熱さといったらもう…! 製造スタッフさんたちはこれを両面、1枚わずか15秒ほどで完成させていくんです。なんというスゴ技なのでしょう…!
臼杵煎餅を作るうえで肝となるのが言わずもがな、このシロップを塗る作業なのですが、これを自宅で体験できる「手塗り体験キット」があるんです。
コロナ禍による自粛要請が発令されたゴールデンウイーク目前。このタイミングに帰省できない遠方の人たちに今喜んでもらえることは何かを考えた時に思いついたのが“これまで喜んでもらっていた臼杵煎餅の手塗り体験を、自宅でできるように提供すること”だったそう。急ピッチで準備を進め、4月27日から販売をはじめると、遠方の親族に贈りたい、おうち時間にやってみたいという人たちから注文が入り、「臼杵せんべいがどうやって作られているかわかった」「上手く作れるようになりたいから、もう1回やりたい」などの声が寄せられたそうです。
商品化にあたって課題になったのは、シロップをどのように再現するか。より製造工程に近い形で、また味を変えずに提供するためにどうすればいいか悩んでいたところ、スタッフさんの「電子レンジを使って子どもと一緒にアメ作りをしている」という普段の会話からヒントを得て、パウダー状にアレンジした液と水をレンジで温めるという形になったのだそうです。
作り方についてはYouTubeでも紹介されています。上手く作るコツを尋ねてみると「ハケの目をきれいに出すため、力強く塗ることです」と後藤専務。キットは後藤製菓本店にある売店またはオンラインショップで販売しています。地元に根付くお菓子を自分で作れば郷土愛も芽生えてきそう。小さい子どもはもちろん、大人も職人になった気分でいかに上手く作り上げるかハマってしまいそうですね。自宅で手軽にできるワークショップとしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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