大分のおいしいネタ、抽出しました。

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別府の永石通りにある『スパイス食堂 クーポノス』。ここの本格的かつ創作意欲あふれる料理にハマる人が多いと聞きつけ、やってきました。向かいには『永石温泉』があり、湯上りの人たちが憩う姿も。別府らしい情緒あふれるステキなエリアです。

クーポノスは“新しい惑星”という意味で作った造語だそう

“スパイス食堂”と描かれた、レトロな青い看板が印象的。店の外までほんのりと香ってくるスパイシーな香りに、期待が高まります。

「どんな料理が待っているんだろう?」と、心躍らせながら店の扉を開けると、この店のオーナーであるベトナム出身のフックさんとスタッフさんが、キッチンから笑顔で挨拶をしてくれました。

立命館アジア太平洋大学への入学を機に別府へやって来たというフックさん。元々ここは、長きにわたりご近所さんに愛されてきた町の本屋さんだったそうですが、このお店を開くにあたり、フックさん自ら改装を行い、黄色の壁が印象的なこの空間を作りあげたのだとか。異国情緒あふれる雰囲気ですが、どこか懐かしさも感じられます。

異国の地に来たかのような雰囲気だけど、妙に落ち着くのが不思議!

メニューが書かれた黒板を見ると、「ガパオフォー」という気になるメニューを発見。ベトナム料理(フォー)とタイ料理(ガパオ)の融合か…これは気になるぞ!?ということで、「ガパオフォー」と、外まで美味しそうな香りがただよっていた「ネパールチキンカレー」を頼むことにしました。単品もありましたが、今回は2つともサラダとドリンク(ベトナムコーヒーorチャイ)付きのランチセットに。楽しみです!

ガパオライスやビーフフォーなどもありました

まず運ばれてきたのが、彩りがキレイなサラダプレート。ネパールのマサラパウダーをはじめとするスパイスやミント、ハーブで味付けされたポテトサラダに、パイナップルとフルーツのジャムで和えたニンジンのサラダ。そして、クリーミーな味わいのチキンのマスタードソースあえの3種類が盛り付けられていました。

フルーツジャムやマスタードも一から手作りしているそうで、他ではまず味わえない料理の数々に胸おどらせながら、じっくりと堪能。どれも、フックさんの料理に対するあくなき探究心が感じられて、食べていてとても楽しい気持ちになります!

3種類のサラダは、全部初めての味わい

ツヤツヤの目玉焼きがのった「ガパオフォー」が運ばれてきました。ガパオライスの上にのっているひき肉などの具とフォーを絡めていただく、汁なしの“焼きフォー”。このお店の完全オリジナルだそうです。卵の黄身を割って、とろ~り絡めていただきまーす!

「ガパオフォー」ランチセット1240円(目玉焼き+100円)、単品1040円

ガパオの独特な風味の後にくるのは、刺激的なスパイスの辛味。大きめにカットされた人参やナスなどの野菜の旨みが感じられ、フォーのモチモチ食感もたまりません。

5種のスパイスとハーブなどから作られる複雑な香りと味わいは、本場さながら…というより、本場のおいしさを踏襲しつつも、フックさんのエッセンスがプラスされた唯一無二の味わい。

ひと口ひと口食べる度に、異国の爽やかな風、常夏の刺激、そして具材の旨みを噛みしめることができ、“クセになるとはこのことか!”と心の中でつぶやきながら、無心で食べ上げてしまいました。

米粉とタピオカでできた麺は、小麦アレルギーの人でも食べられます

次に、オブジェのような見た目が美しい「ネパールチキンカレー」が運ばれてきました。パクチーの香りが引き立つカレーを一口パクリ。チキンとタマネギの旨みが感じられたかと思いきや、刺激的な辛さと複雑な香辛料の風味が口いっぱいに広がります。3口に一回、噛んだ瞬間に弾ける独特なスパイスの香りが、ふっと鼻から抜ける感覚もおもしろい! この香りは、一体なんだろう。

「ネパールチキンカレー」ランチセット1190円(単品990円)

この「ネパールチキンカレー」は、APUに通うネパール人の学生が作ったカレーに、フックさんのエッセンスをプラスして完成させたメニューなんだそう。ちなみに使用するスパイスの数は、なんと20種類以上。どおりで、何層にも重なりあった深みのある刺激が楽しめるはずだ!と納得しました。

ネパールの家庭の味に、新たな風が吹き込まれた新感覚カレーとの出会いに、「カレーは、エンターテインメントだわ!」と、感じずにはいられませんでした。歳を取ればとるほど、新しい発見や驚きって少なくなりますが、このお店では終始、新しい味やこれまでにない刺激にワクワクしっぱなしでした。

本場の辛さをタイ米で楽しむ、刺激的なカレー

さらに辛いのが好きな人は“お酢漬けの唐辛子”を添えて食べてみて

セットの冷たいベトナムコーヒーとアイスチャイも運ばれてきました。ベトナムの人は、濃いめに淹れたコーヒーに練乳を混ぜて、甘さとコクを楽しむんだそうです。シナモンの風味が残るチャイは、とてもさっぱりしていました。汗をかきながらフォーやカレーを頬張った後に、スキッとするドリンクで、ピリピリと熱くなった口も沈静化。

(左)アイスチャイ、(右)アイスベトナムコーヒー

店内にはベトナムから仕入れているフォーの乾麺やインスタントフォー、ライスペーパーなども販売していました。フックさんが描いたという、「ベトナムコーヒー」のパッケージもとってもオシャレ。お家でもベトナム気分を味わいたい人は、お土産に買ってみては?

セルフサービスのお茶は、現地でもポピュラーに飲まれている「ハス茶」

多くのスパイスを調合して、フックさんが作り出していく料理には、新たな発見が満載でした。日本人好みの味に…なんて忖度は一切ナシ! 自分自身がおいしいと思った味、料理を自信を持って提案するからこそ、その味にドハマりするお客さんが後を絶たないんでしょうね。

夏場は、別府冷麺になぞらえて、冷たいフォーも登場するんだとか!? これからのメニュー展開も楽しみです。“スパイス食堂”は、味覚だけでなく、日々の暮らしにも刺激(スパイス)を与えてくれるはず。あなたも一度足を運んだら、ドハマりしちゃうかも?

笑顔が素敵な料理の魔術師、フックさんに会いに行こう

国内外の電子決済サービスも充実していました!

スパイス食堂 クーポノス
住所:別府市千代町11-25
電話:0977-75-8145
営業時間:11:00~15:00(LO14:30)
定休日:火曜
駐車場:3台
HP:https://www.instagram.com/spice_cafe_cuhponos/
https://www.facebook.com/Cuhponos/
<キーワード>
多国籍ランチ/ベトナム料理/タイ料理/カレー/フォー/麺ランチ

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