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【旅するランチvol.46】疲れた心と体に栄養を。 中国茶専門店で見つけた、優しさ溢れる中華粥ランチ
静かな住宅街の中に佇む『中国茶 tilleur(チュール)』。中国茶の奥深さに魅了された母娘が2006年11月から始めた中国茶専門店です。
扉を開けると、お香のやわらかな香りに包まれた落ち着く空間が広がります。台湾で直接買い付けているという、お香や雑貨、アクセサリー、ドライフルーツなども販売されていて、異国情緒ただよう雰囲気に気持ちが高まります。
ここでは月に1回、日曜日に中国茶講座が開催されていて、中国茶の講師が直々に茶葉の選び方やお茶の入れ方などを教えてくれるそうです。その講師がセレクトした中国茶は棚にズラリと並び、どれも高級感あふれる印象。「中国茶は一度淹れると長く楽しめますし、飲んだ後の茶葉は料理に使ったり植物の肥料にもなるんです。いろいろ使えるので他のお茶と価格的にはそんなに変わらないんですよ」と、店主がお茶の特徴や味わい方を教えてくれました。
ここで楽しめるランチは「薬膳がゆ」「美容がゆ」「ジャージャー麺」の3種類。どの料理にも、総菜3種盛りと本日のおすすめ中国茶が1杯付く嬉しいセットになっています。“美容”というワードに惹かれ「美容がゆのランチ」と、手作りの杏仁豆腐のセットをお願いすることにしました。
卓上に置かれているメニューには使用している食材とその効能が詳しく書かれていて、普段何気なく口にしている一つひとつの食材への知識が高まりそうです。ふむふむ…とメニューや“中国茶カタログ”の説明書きに夢中になっていると、「美容がゆのランチ」が運ばれてきました。
いかにも体の中から綺麗にしてくれそうな純白のお粥。じっくりコトコトと煮込んだ白キクラゲは口に入れるとトロけて、はと麦はホクホクとした素材そのものの味わいを楽しむことができます。味噌仕立てのふきのとうの佃煮や、皮付きピーナッツと合わせた玉ねぎ、パプリカ、セロリが入った黒酢ピクルスと一緒に食べると濃厚な味わいと食感がプラスされ、良いアクセントに。
この日の総菜は、にんじんの黒酢炒めと豚肉の脂で炒めたホウレン草のソテー、アジの南蛮漬けの3種類。どれも化学調味料を使わず、骨付きの鶏肉からとったダシと少しの塩や酢でシンプルに味付けをしているそうですが、食材の旨味がしっかり引き立っていてお粥との相性も抜群です。
溶け出した栄養素をたっぷり含んだお粥は、最後の一滴まで時間をかけて大事にゆっくりと堪能しました。
こちらはもち米と黒米がベースになった「薬膳がゆ」。色合いは強めですが、竜眼(リュウガン)が入っているのでほんのりと甘味を感じる優しい味わいのお粥なんだそうです。体の芯からポカポカと温めてくれるので、寒い時期は特にオススメなんだとか。
「ジャージャー麺」はひき肉を使わず、細かく切った豚肉とニンニクの旨みが効いた一品。小さい子どもでも食べられるあっさりとした味わいが楽しめるそうです。その日の気分や体調で、違うメニューも楽しんでみたいですね。
日によって違うお茶が提供されるというセットの中国茶。この日は「文山包種(ぶんさんほうしゅ)」という烏龍茶でした。一口飲んでみると、ふわっと華やかな香りが口の中に広がり、まるでハーブティーのような味わい。
茉莉花(ジャスミン)茶のシロップの香りが心地よい手作りの杏仁豆腐は、トロトロとなめらかな舌触りでその優しい甘みに癒されました。
ポリフェノールをたっぷりと含む中国茶は、体調に合わせて茶葉を選ぶことでさらに効果敵面。その効果に魅了された人たちが、定期的にお茶を買い求めに来たり、月に一度開催される中国茶講座に参加したりして、その輪はどんどん広がっているそうです。中国茶講座では、その時だけ楽しむことのできるランチメニューも登場するそうなので、Facebookで情報をチェックしてみてくださいね。
体を温めることが健康につながると考える中国の人たちが、毎日のように朝食などで食べるという中華粥。ちょっと疲れた体に染み渡る栄養豊富なお粥や中国茶を味わって、体の中からリフレッシュしてみませんか?
電話:097-552-5808
営業時間:12:00~18:00
定休日:月・木曜
駐車場:6台
HP:https://www.facebook.com/tilleul.tea/
大分市ランチ/中国料理/中華粥/中国茶/中国茶専門店/ひるごはん/ランチ
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