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【開店レポ】ママや大人女子の隠れ家が住宅街に誕生!オシャレな自宅カフェで楽しむご褒美ランチ
自宅カフェ『Tabena輪』を目指し、寒田方面から一路、ふじが丘へ。
ふじが丘団地の中央部にある『ふじが丘幼稚園』を右手に見ながら、ゆるやかなカーブを道なりに進んでいくと…、左前方にひと際目立つコンクリートの家を発見(ここだ!)。
入口前の駐車スペースに車を停め、建物の1階中央にある扉を開けると、暖色系のライトに照らされた、これまた全面コンクリートのスタイリッシュな空間が広がります。
「いらっしゃいませ。2階へお上がりください」と書かれた小さな黒板が階段に立てかけてあったので、スリッパを履いて2階へ上がりました。
「こんにちは~」とご挨拶すると、店主の渡邉 元子さんが「いらっしゃいませ、どうぞどうぞ~!」笑顔で出迎えてくださいました。わー、なんて優しそうな方なんだろう!
大きな窓からやわらかな日差しが降り注ぐカフェ空間は、白壁とダークウッドで統一されたモダンな雰囲気。天井がとても高く、開放感があります。テーブル席は、まわりを気にせず過ごせるよう、ゆったりとした配置になっており、手前には2名ほどが座れるカウンター席も。
大きな窓の向こうにはテラス席も! だんだんと暑くなるので、これから大きなパラソルを置く予定だそうです。涼しい時期には、席の取り合いになっちゃいそうですね。
ランチメニューは、「気まぐれランチ」の1種類。メインのおかずにお惣菜3種盛り、手作り嶺岡豆腐、サラダ、雑穀米、日替わりスープ。さらには、デザート、ドリンクまで付いた充実の内容!
「女性って、ちょこちょこ色んなものが食べたいし、ゆっくりお友達とおしゃべりしたいですもんね!」と、渡邉さん(うんうん、分かります!)。そこで、お店を開くにあたり、まわりの友人やご自身の体験談を踏まえ、“女性にとって嬉しいランチ”をテーマにメニュー構成を決めていったのだそうです。
そんな渡邉さんの想いがたっぷりと詰まったランチがこちら。
彩り豊かで品数豊富で、見るからにおいしそう…!
この日のメインのおかずは、「豚カツの野菜巻き」。何種類ものお野菜が何層ものお肉に巻かれて、とってもボリューミー!
さっくりジューシーで、噛む度にお肉と野菜の旨みが口いっぱいに広がります。箸を持つ手が止まらないとはこのことか…!という位、やみつきになる味。
素敵な器に可愛く盛られていたのは、お惣菜3種盛り。
人参とカッテージチーズの和え物にお麩チャンプルー、平豆のガーリック炒め。どれも他ではあまり味わったことのない、趣向を凝らしたお惣菜ばかりでワクワクしちゃいます。お麩チャンプルーは、沖縄旅行でその味に出会い、その場でおばぁにレシピを聞いたんだとか。3種類それぞれ、食感や風味がまったく違うので、ちょこちょこ食べ比べるのも楽しいです。
そして、日替わりのスープ。この日は、なんと“ベトナム風フォー”でした!
たっぷりと麺が入っていて、こちらも食べごたえ満点。スープがメイン並みに存在感を放っているランチプレート、初めて見たかも? 日本人好みの味付けなので、本場の味は苦手…っていう人でも美味しくいただけます。
サラダにかけるドレッシングも、渡邉さんの手作り。ニンジンとタマネギのドレッシングは、酸味のあるさっぱりとした味わい。これをかけるだけで、サラダもごちそうに変身しちゃいます。
雑穀米もお茶碗いっぱいに盛られて出てきます。実はこれもポイント高い。最近の女子たちは、けっこうたくさん食べますからね(え、編集部だけ?)。お椀にちょびっとだけ…って、やっぱり寂しいもの。ここも、渡邉さんは計算づくです。さすが!
そして、この嶺岡豆腐!これがまた、おいしかった~~。これ普通のお豆腐と思って食べたら、その違いに驚きますよ? 牛乳や生クリームなどを使って作る、スイーツ感覚のお豆腐なんです。
ミルキーな甘さはもちろんのこと、もっちりなめらか、ぷるぷるの食感もクセになります。
お料理一つひとつ、とても手が込んでいて、どれも印象に残る味わい。自宅カフェというと、おうちごはんの延長線上…というイメージがありますが、しっかりとプロのお仕事をされています。食べ歩きが好きな渡邉さんなだけあって、食への探究心が感じられる料理の数々に、胃袋を鷲づかみにされてしまいました。
満足感に浸っていると、食後のプチデザートとドリンクが運ばれてきました。この日のデザートは、「レアチーズケーキ~はちみつレモンソースがけ~」。…え? “プチ”と聞いていたのに、全然プチじゃなーい!
大きめにカットされたレアチーズケーキに「こんなにいいんですか?」と驚きつつも、その美味しそうなビジュアルにそそられて、早速パクリッ。なめらかで上品な味わいのケーキに、甘酸っぱい爽やかなはちみつレモンソースがよく合います。おなかいっぱいにもかかわらず、あっという間に完食してしまいました。
お野菜はちょこちょこ色んな味が楽しめて、お肉(おかず)はたっぷり。そのうえ、食後のスイーツまで付いてくるなんて、まさしく“女性にとって嬉しいランチ”ですね。とっても満足度が高いので、ママさんを中心にあっという間に口コミが広がりそうな予感!
カフェを作るために設計されたかのような素敵な空間なので、将来はやはりカフェを開く予定で?と伺ったところ、答えは”NO”。つい最近まで自分がカフェを開くなんて、思ってもみなかったそうです。
ですが、ママ友が開いた古民家のお店に足を運んだ際にとても感化されたのがきっかけで、「子育てもひと段落ついたし、私も第二の人生、なにか自分でできることはないかしら?」と考えるうちに、渡邉さん自身、探すのに苦労をしたという「ママたちが集える場所」を自ら作りたいと、カフェを開く決意をしたんだそう。
PTAの役員を担ったり、娘さんの部活動を長年支えてきた、お母さんならではの視点ですよね。
『Tabena輪』という店名の由来を聞いてみると、渡邉(わたなべ)という名字を入れ替えて作ったんです~!と渡邉さん。あっ、ホントだ(笑)。“輪”という漢字にしたのは、「このお店を通して、人とのつながり(輪)が広がっていったらイイな」との想いからなのだそう。
ちなみに、そんな渡邉さんの想いが感じられるものの一つが、このお店のロゴ。
新聞でその活躍を目にしたという、鶴崎工業高等学校・産業デザイン科の学生さんに、「お店のロゴを作ってもらいたい!」とすぐに学校へ電話し、担当教員へ直談判したんだそう(渡邉さんの行動力、やっぱりスゴイ…!)。
先生も快諾してくださったそうで、それからお店のコンセプトや店内の雰囲気などを踏まえたうえで、総勢10名の学生さんが思い思いのロゴを制作。厳正なる審査の結果、このロゴに決定をしたんだそうです。
「どれも良くって本当に決められなかったんです~!だから今度、全部のロゴを載せたポスターを作って、お店に飾ろうかなって。お客さんにもいろんな形の”tabena輪”を見ていただきたいですし」と渡邉さん。ロゴを制作した学生さんみんなの熱意と努力に敬意を表す、お母さん目線の感謝の形。とっても素敵ですね。
そうやって、自らいろんな可能性を拡げて、いろんな人との輪を繋げていく渡邉さんの人柄に、同性の先輩としてたくさんの学びがありました。
席に限りがあるので、事前に予約をしてから訪問するのがオススメ。それと住宅街で駐車場台数も限られているので、何人かで行く時は、車を乗り合わせて行きたいですね。
母として妻として培ってきた経験や想いがギュッと詰まった渡邉さんのお店には、おいしいランチにスイーツ、そして頑張る女性たちを包み込んでくれる“あたたかさ”がありました。ちょっと羽を伸ばしたい時、気心の知れた友人とゆっくりごはんと会話を楽しみたい時、ぜひ訪れてみて。
電話:097-507-6890
営業時間:11:00~15:00(LO14:00)
定休日:日・月曜、祝日
駐車場:5台
HP:https://www.instagram.com/tabena_wa/
大分市ランチ/自宅カフェ/ランチプレート/女性にうれしい/女子ランチ/ママ会/女子会
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