「花天月地（かてんげっち）」って？

…「花天月地」の名前には皆と一緒の夢を持ち、花として咲きながら（花）上を目指し(天)・明るい光で（月)・地元大分を照らす(地)という意味が込められていて、地元大分県を盛り上げながら世界を目指すプロe-スポーツチーム

▲現在の「花天月地」メンバーは20人。ゲームタイトルごとにチームが分かれているんだとか

2018年に活動を開始した「花天月地」は、ゲーム大会への出場のほか、大分で営業するお店と協力して“交流会”と呼ばれる気軽に参加できるゲームの場を設けたりして、大分の活性化に一役買っているよ。ネットだけの繋がりも気楽でいいけどやっぱりゲームは顔を合わせて皆でやるのも楽しいよね！

▲プロ選手がゲームの楽しさを通して子どもたちに様々な事を伝えている交流会イベントも

「もっと花天月地のことを知りたいズラー…!」

オタク魂に火のついたぼくは、その足で「花天月地」さんのもとへ。

そんなぼくの様子に若干引き気味のみなさんのリアクションを右から左に流しつつ、OKをいただき、今回は西村さんとプロ選手の布施野さんにインタビューできることになったズラ。

▲左から「花天月地」代表・西村 滉兼さんと「ウイニングイレブン」プロ選手の布施野 敬洋さん（以後、ふっちゃんさん）

普段行っている練習方法や今後の目標、チームの活動について、早速聞くことに！

▲ふっちゃんの愛称で親しまれる布施野 敬洋選手

しいたけ男：プロとして活動を始めたのは最近とのことですが、それまでもずっとゲームは好きだったんですか？

ふっちゃんさん：はい、昔からよくいろんなゲームをしていました。特に僕自身サッカーが好きでサッカー部だったんです。それもあって「ウイニングイレブン」はもう13年くらいさまざまなシリーズで遊んでいます。

しいたけ男：やっぱり昔からゲームが好きなんですね。なんでプロゲーマーになろうと思ったズラ？

ふっちゃんさん：NPC（ノンプレイヤーキャラクター）ともくもくとゲームするのも、もちろん楽しいですけどやっぱり人間対人間って読み合いが高度になって面白いんですよ。相手の使ってる選手や陣形からどんな攻め方をしてくるのかって考えたり、人によって操作のクセなんかもあって…。より上手い人との掛け引きが楽しめるのもあり、プロゲーマーになりました。

しいたけ男：大分では、まだ珍しいプロゲーマーになって周りの人から反響とかあったズラ？

ふっちゃんさん：最初僕プロゲーマーだって会社の上司にしか言ってなくて会社の人はほとんど知らなかったんですよ。でも今年行われた国体予選を突破した時にTVに出ちゃって皆にバレました（笑）

▲この指使いがスゴ技を生み出す

しいたけ男：国体予選を突破するなんて凄い! 　これから戦うであろう強い選手と渡り合う為にやっていることは？

ふっちゃんさん：やっぱり個人的一番大事なのは練習だと思っていて、僕自身昼間は仕事があるのでできませんが、夜は可能な限り時間を見つけて練習するようにしています。

しいたけ男：1日にどのくらい練習するズラ？

ふっちゃんさん：平均すると大体３～５時間は必ず練習時間を確保するようにしています。1日でも練習をしない時間があるとゲームの感覚がズレてきてしまって僕がやっている「ウイニングイレブン」であればシュートが入らなかったりパスが上手く繋がらなかったりするんです。だから毎日の練習が大事だと思ってます。

しいたけ男：プロゲーマーオススメの練習方法とか教えてほしいズラ！

ふっちゃんさん：何事も急には上達しないので、コツコツと。継続するのが難しいけど、今日はシュートを何本決めようとか、あんなパスを決めたいとか目標をもって続けるってのが大事ですね。1つ目標をクリアしたら次!　みたいな感じで、できていくと自信にも繋がってモチベーションも上がりますしね。

しいたけ男：これからの目標はあるズラ？

ふっちゃんさん：まずは目の前の国体でのベスト8の入賞を目指しています。もちろん優勝も狙いますよ! なので、ここ大分にいい結果を持って帰れるようにぜひ応援をよろしくお願いいたします!

しいたけ男：ふっちゃんさんのようなプロゲーマーでもかなり練習するんズラ～。次は代表の西村 滉兼さんに「花天月地」のことを詳しく聞いてみよう！

▲「花天月地」代表・西村滉兼さん

しいたけ男：どのようなきっかけで、「花天月地」を作ることになったズラ？

西村 滉兼さん：元々僕もふっちゃんと同じで昔からゲームが好きだったんですよ。それで「トリニータ」みたいに地元大分の人に応援してもらえるe-スポーツのチームを作りたいなって思ったのがスタートなんです。それと作った理由はもう一つあって、現状e-スポーツのイベントって近くても福岡や大阪、東京と都会が中心なんですよね。大分にもe-スポーツを楽しみたい人たちがいるのは知っていたので、そんな人たちが“地元・大分”でイベントや大会を楽しむための受け皿を作りたいとの思いで「花天月地」を立ち上げました。

しいたけ男：都会ではなくあえて地方でやるなんて凄い～。始動してから苦悩したこととかあるズラ？

西村 滉兼さん：結構ありますよ（笑） それこそ最初、「スプラトゥ―ン2」部門と「COD」部門っていう2つのゲーム部門があったんですけど、「スプラトゥ―ン2」部門のリーダーが辞めちゃって部門自体がなくなっちゃったんですよ（汗）。その時に、さまざまな熱量の人たちを同じ方向に持っていく難しさに苦悩しましたね。

しいたけ男：どうやって今のように、まとめられるようになったズラ？

西村 滉兼さん：今まで僕一人で管理を行っていたんですけど、全てのチームをまとめる統合リーダーを決めて、その人にチームの管理を。そして僕は営業に集中するようになってからは上手く回り始めた感じがします。

しいたけ男：チームワークは大事なんズラ！　そんな「花天月地」で今取り組みたいことは？

西村 滉兼さん：ゲームって子どもには凄く人気あるのは皆さん分かると思うんですけど、やっぱり親御さんからの印象ってあまり良くないのが現状で（汗）。なのでコミュ二ケーション能力やマナーが学べるものとして、ゲームを授業で扱うなどして、イメージアップが図れたらいいなとは思っています。

▲チームオリジナルのロゴ入りユニフォーム。ファンから欲しいという声もあるそう

しいたけ男： プロゲーマーとしての活動以外に、イベントなども開催してるズラ？

西村 滉兼さん：今は時代が便利になっていて、ゲームをはじめ何でもオンラインでできるじゃないですか。でもやっぱり人と人が顔を合わせるってことは大事だなって僕自身思ってるので、大人も子どもも参加できる交流会をやってますね。またイベントも考えていて、例えば大分は温泉が有名なので、温泉を絡めたゲームイベントを開催して大分の事も一緒にPRできたらなって思っています。

しいたけ男：プロチームってゲーム以外にもいろんな活動をしていて大変なんズラ～。今後の目標は？

西村 滉兼さん：大会で結果を残すことは前提で。ひとまず目の前の目標は大分県内のe-スポーツ人口を増やすことです。競技をやってる人がいないと大きいイベントも開けないですし、盛り上がりにも欠けますからね。もうひとつは地場企業さんと協力してイベントや大会を開催し、一緒に大分を盛り上げていきたいなと思っています!!

▲ユニフォームを手にポーズを決める２人

スゴ技プレイで観客を魅了し、楽しませてくれるプロゲーマー。そんな人たちの集まるチームは大分の活性化まで考える地元想いの熱い集団でした！ 大人も子どもも年齢関係なく一緒盛り上がれるゲームってなんてすごく良いコンテンツなんだ…。

「花天月地」は、世界に向けて現在活動をしているので、今後の動向も要チェックだズラ!!

それじゃ次回のサブカル紹介もお楽しみに！