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密を避けつつ秋満喫! 知る人ぞ知るおでかけ郊外ランチ3選
1.花や自然を愛でる心が生む“もてなしの食事”
白壁に黒く塗られた梁、みずみずしく生けられた季節の花。趣ある焼き物や写真もあいまって、『花琳舎』での時間はさまざまな感性を刺激してくれる。このギャラリーカフェの代表は華道家としての顔もあり、訪れた人に振る舞う料理は、迎え花のようなもてなしの意味を持つ。「例えば花を生ける時、主役と思われないようなものでも、活かし方次第でいくらでも輝きます。料理も一緒で、特別高価な素材は使いませんが、旬のものを一番良いタイミングで食べていただくように努めています」。のぞむ姿勢や盛りつけの色合い、器とのバランス。そのすべてに花を愛で季節を嗜む心があるからこそ、できるものがある。忙しい日常で忘れかけた自然のしなやかさを感じる時間こそ、また一興だ。
2.美しい渓流と、心づくしの手料理と
エメラルドグリーンの流れが美しい白山川に沿って、ドライブを楽しみながら到着したのは、『民泊・茶寮 やませみ』。築100年の古民家をリフォームしたという住宅の一部を解放した店内で、運ばれて来た「やませみ御膳」のボリュームにびっくり。品数も多いが、アユの姿揚げのなんと大きいこと。しかし店主は「これは小さい方。秋からはもっと大きい落ちアユになるよ」と、こともなげに言う。なんでも自分で作ってしまう店主、煮物のワラビやタケノコも春にこの辺りで採っておいたものだし、肉厚の梅干しは買って帰りたくなるほど立派。この梅干しで作った梅味噌がまたうまい。そしてデザートは、店主のご主人がこの地で集めたハチミツで作るプリン。手作りのもてなしに、わざわざ訪ねて良かったと思えるはずだ。
3.道沿いの気になるお店で、驚きの定食を
野津原から久住高原へ連なる県道412号沿い。史跡『今市石畳』を目指して進むと、少し通り過ぎた左側に平屋の建物が現れる。店内は、梁を凝らした開放的な木造りの空間。三方にぐるりと配されたガラス窓が、緑の風景を映し出している。ここで驚くのは、定食に彩り豊かな12品もの小鉢が添えられていること。酢の物や揚げ物、和え物など味のバランスが良い上にヘルシー。どれから手をつけようか、迷いながら食べ進むのが楽しい。季節や仕入れによって小鉢が違うので定期的に訪れるお客さんもいるという。大分市中心部から車を走らせること約40分。休日に森林浴気分でドライブすると、手作りの食と自然にリフレッシュできそうだ。
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