大分のおいしいネタ、抽出しました。

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大人になると、仕事、人間関係、プライベート、家事など、様々なものにエネルギーを注がなくてはならない。一つ一つのことを丁寧にやろうとすればするほど、疲れ切って、必ずどこかでそのエネルギーが足りなくなる。

私にとって、それが最も顕著に現れるのは、食事だ。必要最低限の生命維持ができれば良いと、余裕がなくなってくると、つい食事がおざなりになってしまう。

そんな私にとって、食べることでホッとできる場所は、まさに砂漠の中のオアシスのような存在なのだが、それはなんと大在に存在している。

2014年7月にオープンした『トンネルをぬけると・・・たまりば』だ。

青空によく映える白の塗装と、緑の屋根が印象的な外観の中に入ると、南国風の内装と天井の高さに伴った解放的な空間が広がっている。

「いらっしゃーい!」と鈴を転がすような声とともに、いつも優しく明るく出迎えてくれるのはオーナーの若林優子さんだ。

「飲食店をやるのが夢で、こつこつお金を貯めているときに、オーナーをやりませんか?とお声がけいただき、スタートしました。大切にしているのは、とにかく栄養満点で、体を整えてもらえる食事であることとですね。日々忙しく、疲れている中で、なかなか家でバランスよく食事を作ったり、食べたりすることが難しいと仰られる方も多く、そういった時に『トンネルをぬけると…たまりば』で、栄養をたっぷりとって、お話しして少しでもホッとしてもらえたらと思っています」(若林さん)

食育・幼児食・薬膳インストラクターの資格を持つ若林さんが作るメニューは栄養のバランスもさることながら、そのボリュームに初めてのお客さんは驚くという。

「初めてお越しくださったお客様は、お料理をお運びした際、「わー!すごーい!」とまずボリュームに驚いてくださいますね。子どもから大人まで食べやすい味を大切にして、あとは季節ごとのお野菜や食材を用いることで、その季節にとった方が良い栄養なども取れるように年に2回、メニューを見直しています」(若林さん)

「大人のお子様プレート」平日1210円、土・日曜、祝日1320円、小中学生999円

特に大人気なのが“大人のお子様プレート”だ。

オリジナル塩から揚げや、チキン南蛮、ソースがそれぞれ3種類あるハンバーグ、カニクリームコロッケ、豚おろしポン酢など、11種類の中から2種類メインを選べるため、その日の気分で飽きずに食を楽しむことができる。

まさに”大人のお子様プレート”という名の通り、さまざまな味を一つのプレートで味わえるバラエティー感もありながら、十六穀米、サラダ、スープに副菜、デザート、ドリンクなど、栄養の面でも大満足できる心も体も満たされるプレートで、私も『トンネルをぬけると・・・たまりば』で一番頼んでいるメニューだ。

夏にぴったりな「豚しゃぶおろし梅ぽん冷うどん」と「南国タコライス」

パスタ人気ナンバーワンの「大葉溢れる和風パスタ」と豊富なデザートメニュー

ドリンクの入れ物がクマさんだったり、食器一つ一つにも、ちょっとした遊び心があり、一つひとつ「これなんだろう?」と宝物を掘り出していくような楽しみが、『トンネルをぬけると… たまりば』の料理には伴っている。

年齢層も幅広く度々、お昼休憩で来店したらしい働くお兄さんたちが、ボリュームたっぷりな食事を、美味しそうに頬張る姿を私も目にして、ほっこりしたことも。

広い座敷や、子どもが遊べるおもちゃや遊具なども店内にあり、離乳食も毎日無料で提供するなど、子育て連れにとっても、気兼ねなく利用できる場所で、子育てに追われれる親御さんにとっても、肩の力とともに手も抜ける貴重な居場所として機能しているようだ。

大人になって、顔を見るとなんだかホッとする人や、食べると安心できるご飯を家庭以外で見つけるのはなかなかハードルが高いと私は感じている。一人暮らしを始めて早10何年だが、自分一人のためだけに食事を作って食べることに辟易する瞬間が、最近多く、ついつい食事に対する優先順位が低くなりがちだ。ただ単に、食べるだけなら選択肢は無限にある。

だが、食べてホッと安心できる食事は、そうそうない。

家庭的な味を再現し、お客さんの体を純粋に心配して、少しでも元気になってもらいたいという、母の愛情に近い気持ちで作られた『トンネルをぬけると…たまりば』の料理は、だからこそいつ食べても、安心感が生まれるのだろう。

さらにテイクアウトメニューもあり、豪華なオードブルから、おかずのみ選べる贅沢弁当、大人のお子様弁当や、健康的なレディース弁当など、こちらもボリュームと栄養満点のお弁当が各種揃っているので、こちらもオススメだ。

そしてその名の通り、いろいろな人の”たまり場”になっている『トンネルをぬけると… たまりば』だが、若林さんには大切にしているもう一つの活動がある。

若林さんは、NPO法人 子育て応援レストランの代表も務め、ひとり親家庭や育児に悩みがある家庭に経済的・精神的負担を軽減させる活動、支援を行っているのだ。先述したテイクアウトについても、1部代金が子育て支援に寄付されるなど、お腹も満たしながら社会貢献できるシステムも導入しているのが、この店のすごいところでもある。

ご自身も3人のお子さんを持つシングルマザーで、多くの苦労を強いられてきた経験を持っている若林さんは、だからこそ、自分が苦しい時に助けてもらったように、少しでも多くの人に現実的な支援を提供したいと子育て支援事業に力を入れているという。

7月からは新たに「子育て相談支援」もスタートしたそうだ。

「とにかく孤独で、周りに相談できる人がいないという声が、支援活動の中でも多く聞こえてきたこともあり、そして私の周りにしっかりとした専門家の方々がいらっしゃったので、孤立して悩んでいる支援者さんと専門家をつなぎたいと思ったことが、”子育て相談支援”を始める大きなきっかけとなりました。やはり全く知らない人に相談するのはハードルが高いですが、同じ境遇を持った方々に混ざることで『悩んでいるのは自分だけじゃないんだ』と安心して、とりあえず話してみようと一歩を踏み出すことに繋がると思います。民間だからこその心の距離の近さも生まれると思いますし、会話で深掘りして、ピンポイントで相談に乗れることで、ネガティブな思考に囚われている人も、そこから抜け出すヒントになるってくれたら嬉しく思います」(若林さん)

正解がない子育てや、家庭の形がそれぞれあるからこそ、どうしても一人で悩んでしまう図式になってしまうだろう。

「子育て相談支援」は、毎月第2木曜日の14:00〜15:30に、『トンネルをぬけると… たまりば』で実施しており、参加費は1世帯500円、毎月10組限定となっている。

実際に参加した人からは、「視野が広がった」「安心できた」「スッキリした」という声があがっているようだ。

どんな人も、安心してホッと肩の力を抜かせてくれる。
そんな心地よさが、『トンネルをぬけると…たまりば』には、確かにある。

取材・文=SALLiA

トンネルをぬけると…たまりば
住所:大分市竹下1-7-20
電話:097-529-7777
営業時間:11:00〜16:00
定休日:火曜
駐車場:7台
HP:https://tonneru.com/
<キーワード>
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