まとめ記事・動画
【SALLiA’s リトリート第3回】猫の癒し面接!?『Moff animal cafe 大分オーパ店』
年末の疲れが癒えぬまま、気づいたら新たな年を迎えていた。気を抜くとあっという間に振り落とされそうになる時間の経過の中で、やはり求めているのは「癒し」だ。
猛烈に「命に触れたい」と感じた時の私は大体、疲労困憊している時である。
東京にいる時から、犬カフェ、猫カフェ、ハリネズミカフェなど、さまざまな動物カフェに行っていたが、最近はめっきりカフェで動物と触れ合っていない。
私が大分に暮らしていた頃は、動物と触れ合えるカフェはまだなかったが、どうやら大分にも猫カフェがあるらしく、早速私は、癒しとモフりを求めて「Moff animal cafe大分オーパ店」に向かった。
Moff animal cafe大分オーパ店は2019年8月にオープンし、今は21匹の猫と1匹のフェレットが癒しを提供している。「こんにちは〜」とドアを開いた瞬間、猫たちがぞろぞろと足元に近づいてきてくれた。
過去に行った猫カフェでは、お触りどころか全く近づいてもらえないことの方が多かったので、思わず驚き、店員さんに「え!こんなに人懐こいんですか!!」と勢い余って言ってしまう。
そんな私に「気分によりますし、初めてのお客さんでも慣れてきたら膝に座ったり、結構みんな人懐こいですよ〜!」と優しく店員さんは教えてくれたのだが、きっとここにいる猫たちが、人間を信頼して気軽に寄ってきてくれるのは、店員さん達が愛情を持って接しているからなのだろう。
半個室の広々とした空間の中で、猫たちは寝ている子もいれば、爪研ぎをする子、戯れる子、喧嘩している子と、それぞれ思い思いに自由に過ごしている。
そんな彼らが一斉に同じ動きを見せるのが、ご飯だ。
お客さんが猫に直接あげることができるのが「猫ちゃんのフラッペ」とガチャポンに入った「カリカリ」の2種類。
フラッペのカップにスプーンが当たる音や、カリカリがガシャポンの中でカシャカシャいう音や雰囲気を察知して、瞬く間に猫たちが群がってくる。
これぞまさに、モフモフパラダイス…!一心不乱に食べることに全力投球なその姿は、まるで「生きることに一生懸命である」ことが”当たり前”と言われているような気にすらなってくる。
店員さんに話を聞きながらメモしていると、マンチカンのきゅうたくんが遊びにきてくれた。
しっぽの付け根を割と強めに叩くとテンションが上がるそうで、教えてもらった通りにトントンとしてみる。私の足にしがみつき、猫パンチならぬ猫キックを繰り広げながら、文字通り荒ぶるきゅうたくん。
割と強めのキックを足に受けながら「テンションあがってますね〜!」という店員さんの言葉に思わず嬉しくなってしまう。
同じ猫といっても、じっくり観察してみると表情の違いや、こちらのアクションに対する反応の違いなどが少しずつ分かってきた。
私の近くに静かな佇まいで座ってくれたブリティッシュショートヘアのキャニーちゃんに、おずおずと手を伸ばして、遠慮がちに触ってみた。
私をちらりと見た後も、尻尾を揺らしながら静かに座っている。どうやらキャニーちゃんにお触りのお許しが出たようだ。
キャニーちゃんの温もりを通して、忙しさやストレスで刺々しくなっていた自分の心が丸くなっていくのがわかる。ありがとうの気持ちを込めて、キャニーちゃんの体を撫でていると店員さんが「珍しくうっとりしてる!」と教えてくれた。
どうやらキャニーちゃんは、体を撫でられることはそんなに好きな方ではないらしく、撫でられてウトウトするのは珍しいことなのだという。
”猫の世界に忖度はない”というのを聞いたことがある。嬉しい時は嬉しい表現、嫌な時は嫌な表現する。感情に裏打ちされた猫の行動には、裏も忖度も何もない。
そんな風に素直に表現してくれる、その「忖度のなさ」がこんなにも安心するなんて、知らなかった。裏や建前がある前提の人間同士ではなかなか与えることが難しい、猫独特の「安心感」。それだけでなくこちらの想いをしっかりと受け止めてもらったかのような懐の深さまで感じる。
「猫って、ドライとか冷たいというイメージを持っている方が多いですけど、そんなことはなくて、人間のことをちゃんとよく見てるということだと思うんです。きちんと人間の思いを感じて、受け止めて、その上で人間側にちゃんと意思表示だったり、愛情表現を猫なりにしてくれているなって。」
そう店員さんは語ってくれたが、たしかに猫の瞳は、人間が自分で気づいていない奥深い部分まで全て見透かしているかのような瞳をしている。
命として、信用していいのか?私たちの一挙手一投足だけでなく、きっともっと奥深いところまで私たちの”有様”を確認しているのだろう。一見自由気ままに見える猫だが、そんな彼らには彼らなりの世界観や感じていること、思っていることがきっとある。
私が触れたことで感情を表現してくれて、同じ空間にいることを許してくれた猫たち。その猫ちゃん面接に合格したご褒美としての癒しをもらったかのようだったが、まさか猫カフェに行って自己肯定感まで上がるとは、思わぬ幸運を与えてもらった。
電話:097-574-8612
営業時間:10:00-20:00(最終受付19:30)
定休日:大分オーパに準ずる
駐車場:大分オーパ提携P利用
HP:https://www.instagram.com/moff_opa.oita/
大分/猫/猫カフェ/猫好き/癒し/カフェ/連載
おすすめトピックス
カテゴリ
TOPICS