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私は眠ることが大好きだ。

だがたまに、どうしても”上手く”眠れない時が多々ある。
抱えている仕事のプレッシャーを抱え、締め切りに追われ、キャパオーバーを迎え、無意識のうちに「寝ている場合ではない」と感じてしまっている時にそれは起こるのだが、かといって、仕事を休む勇気はない。
眠れない日々が続くと、「病んでしまったのか?」と不安になるが、病院に行くのは今の自分が異常だという宣告を受けに行くようで、正直ハードルは高い。
だからこそ、忙しい日常の中でなるべく時間を犠牲にせず、よりよく眠れるようになりたいわけだが、そんな私にとって救世主といえるようなサロンを発見してしまった。
2021年8月にオープンした、睡眠改善に特化したドライヘッドスパ専門店『睡眠サロン くものうえ』だ。※2022年8月に移転オープンして今の場所へ

リラクゼーションを目的としたヘッドスパは、数多いが、”睡眠改善”に特化したヘッドスパは、かなり珍しいといえる。
メニューもシンプルに「日々の睡眠不足解消」を目的とした「スタンダートコース」と、「本当の睡眠に出会う」ことを目的とした「ロングスリープコース」という、2種類のみだが、なぜ睡眠改善に特化したのか?

「私自身がかつて入眠後、1時間おきに目が覚めるなど、疲れが取れない日々の中で、体に不調が生じるほど、睡眠でかなり悩んだ経験がありました。心療内科に通うことを周りにも勧められたのですが、もっと手前の状況で、体を整えながら、睡眠を改善できる方法はないか?と考えていた時に、理学療法士の方に頭をほぐしていただき、呼吸ができるようになった自分に気づくと同時に、その日、いつもより長く眠れたんです。その際、睡眠で悩む方に特化したヘッドスパの必要性を感じたのことが『睡眠サロン くものうえ』のオープンの始まりでした」(代表 鷲野さん)

睡眠は人生の中で、およそ3分の1から4分の1の時間を占めているにも関わらず、忙しい時や余裕がない時、つい寝る時間を簡単に犠牲にしがちだ。
そして眠ることを安易に考えることで、「質の良い眠り」を妨げる行動を無意識のうちに行い、その日々のマイナスの積み重ねの結果、気づけば「眠れない習慣」になってしまっているという。
「質の良い眠りというのは、1日のサイクルの積み重ねと連携から生まれていきます。朝ごはんにとることで、睡眠改善につながる必要な栄養や、お風呂に入るタイミングや温度など、生活のサイクルから変えていくカウンセリングに力を入れています。睡眠改善に向けて、お客様とともに”伴走”しているような感覚で、よりより睡眠のために「これならできるかも」を少しずつ増やしていくお手伝いができればと考えています」(代表 鷲野さん)

不眠症状に至る人の特徴としては、やはり真面目で一生懸命、色々なことをこなさないと!と頑張りすぎている点が挙げられるそうだ。
誰しもが当たり前のように「眠る」という行為を行なっているからこそ、うまく眠れない自分が情けなくなる瞬間が私にもたくさんあった。そんな個々の抱えるプレッシャーや不安をまず分かち合うところから、施術はスタートする。

「自分では眠れているつもりでも、話を聞いてみると実は眠りが浅かったり、長年、睡眠剤を手放せないという方も多くいます。不安や悩みなどのメンタル面の問題が、睡眠にも大きく影響を与えているので、まずその不安をシェアしてもらうことで、心をほぐしてもらい、その後、身体もほぐすことができたらと考えています。そういった自分の睡眠に関する状況を認識していくことで、改善ポイントを一緒に探っていったプロセスの中で、自分の不調が早い段階で分かるようになるという方もいらっしゃいました」(代表 鷲野さん)

カウンセリングの段階で、世間話のように睡眠の悩みを吐露しているうちに、気づけば最近抱えていた自分の悩みまで素直に話してしまっていたが、その時点でまず、「私の心が解れているんだ」という実感があった。
自分の悩みや不安を知ってくれている相手だからこそ生まれる「安心感」が、頭や体をほぐす上で、良いスパイスになっているのだろう。施術はじんわり、そしてゆっくりと深い場所まで「ほぐしの圧」が、浸透していくような感覚で、触れられるたびに、どんどん「くものうえ」にいるかのような、ふわふわした感覚が積み上げられていった。

ふわふわした体感が生まれてきて数分は、「取材だし、しっかり起きておかねば」と頑張って意識を保っていたが、いつの間にか意識がぷつりと途切れ、気づいたら施術がもう終わっていたのだが、だからなのか、目覚めた瞬間、自分の体なのに自分の体ではないような、頭の軽さに、思わず戸惑ってしまうほど、スッキリしている自分に気づいた。

「私の体って、こんなにスッキリできるのか!」と驚くと同時に、「普段の私はあんなに疲れていたのか…」と、愕然とする気持ちすら生まれてくる。この気持ちは、疲れていることが当たり前の状態のままだったら、間違いなく気づくことができなかっただろう。

施術後、出していただいたカフェインゼロの黒豆茶をいただきながら、思わず鷲野さんに「さっきよりも照明明るくしましたか!?」と言ってしまうほど、視界のクリアさと、肩の軽さに心底驚きが隠せない。

私が寝ている間に、何かすごい魔法でもかけたのではないだろうか。
仕事がある日常がありがたくて仕方がないのは確かだが、必死に仕事や家事をこなし、目まぐるしく過ぎる時間は、安らかに自分と向き合う時間の犠牲の上に成り立っているのもまた確かだ。休むことや、生活そのものを変えるのが難しいからこそ、生活の中で点在する改善点を掬い上げ、安らかな自分を感じるために、頭をほぐしてもらう価値がそこには存在する。
睡眠改善に導くことができる技術を持った人を、スクールなどで育てていきながら、実店舗だけの運営だけでなく、セミナーなどでも「睡眠の大切さ」を伝えていきたいと述べてくれた鷲野さん。

たかが睡眠と、侮ることなかれ。

取材・文=SALLiA

睡眠サロン くものうえ
住所:大分市中央町4-1-24
電話番号:050-8884-6728
営業時間: 11:00〜22:00(最終受付20:00)、土・日曜〜20:00(最終受付18:00)
定休日:不定
駐車場:なし ※近隣のコインパーキングを利用
HP:https://www.suimin-kumonoue.com
<キーワード>
大分県/大分市/睡眠/エステ/健康/リラックス/リフレッシュ

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