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非日常の空間の中で心と身体に寄り添う隠れ家ヨガ&ピラティス『Toivo』【SALLiA’s リトリート第26回】
気持ちだけはいつまでも若くても、体はやはり残酷なまでに正しく時を刻んでいるようで、ここ最近、体の不調を感じることも多くなったきた。
そんな時、友達に勧められたのがピラティスで、自分なりにYouTubeを見てできる時に続けていた。とはいえ、自分の身体にこれであっているのか?不安になることも多く、大分で専門的に見てくれるスタジオはないものか、探していた中で見つけたのが、2023年2月にオープンした隠れ家ヨガ&ピラティススタジオ『Toivo』である。
一般的なヨガ、ピラティススタジオだと、大人数でストイックに自分の体と向き合うというイメージが強いが、『Toivo』は、「非日常の中の癒し」を提供するというコンセプトがあり、そのイメージとは前提から一線を画している。
『Toivo』を運営している手嶋さんは、元々自身も体の不調に悩まされ、もう一生このままではないか?という不安を抱えていながら生きていたという。
「立ち上がれないぐらいの頭痛やめまいが酷く、一時期は起き上がれないほどでした。そんな時、ヨガとピラティスを通して、自分の体と向き合い、整えていったことで、快調していったことが、自分の人生の中でも大きな転機でした。理学療法士として4年間勤務した経験も生かし、その時のお客様の体の状態だけでなく、どう疲れているのか?リラックスしたいのか?それとも少し汗をかいて発散したいのか?など、心の状態によって、お一人お一人にカスタマイズしたものをその場で考えて提供しています」(手嶋さん)
肩の力を抜く方法を知る強み
まず、自分の体がどうなっているのか?姿勢をチェックするところからスタート。腰骨の位置や、腕の位置などポイントにシールを貼ってもらい、真っ直ぐ立っている姿を写真に撮ってもらい、手嶋さんとともに確認したが、どうやら腰骨が前に出て、首もいわゆるストレートネックの状態になっているようだ。
自分的にはまっすぐ立っているつもりなのに、全くまっすぐ立てていないことにショックを受けながらも、次は実際に体に触れてもらい、体の状態をチェックしてもらう。施術台に仰向けになり、片方ずつ足を上げた時、左足の方がわずかに重く感じたのだが、それも座り方の癖などで、左の骨盤が少し上がっている状態なのだと手嶋さんは教えてくれた。
簡単な筋トレと、施術の後、再度足を片方ずつあげてみると、先ほどより驚くほど足の軽さが変わっている。
こうも体は素直なのかと改めて驚くと共に、「もみほぐし」と「ヨガ’ピラティス」という両軸から身体にアプローチするスタジオは珍しいと率直に思った。
「日本人はどうしても頑張りすぎてしまうのもあり、疲れている方が多いなと感じています。そんな日常の中で、さらにこういったスタジオに来て疲れてしまうことをするのではなく、力を抜き、自分が心地良いと思う範囲の中で、自分の体と向き合うことが、心身にとても良い影響を与えると思います」(手嶋さん)
頑張ることはもちろん悪いことではない。
でもずっと頑張り続けるのは、きっと不可能に近い。
だけど、どうしても肩の力を抜くことを、”手を抜くこと”と勘違いしている人も多いだろう。
私たちは思った以上に、正しい「肩の力の抜き方」を知らないのかもしれないなと思った。
「私も外部スタジオの講師経験などもありますが、生徒さんはどうしても先生と同じことを完璧にやらねばという傾向が強く、だからこそ、私のスタジオにはそういった場所で続かなかった方もいらっしゃいます。年齢層も、10代~90代の方と年齢層も幅広く、決められたことを課題のようにこなすのではなく、「今日はもみほぐしだけ」、「今日はピラティスをたくさんしたい」など、その時の体調に応じて、一人一人しっかりと向き合い、体と心の声を聞くことを大切にしています」(手嶋さん)
そして”空間づくり”にも、手嶋さんはこだわっているという。
「この場所は窓から見える景色も美しく静かで、私もとても気に入っています。自分の日常とは違う新鮮な場所で、身体をリラックスし、解放していくことで自然と心まで解放されていくようで、終わった後、顔の表情が穏やかになる方がとても多いです。だからこそキャンドルやクリスタルボウルを用い、オープンマインドになりやすい空間づくりにはこだわっています」(手嶋さん)
私たちはどうしても、体の不調が起こった時にしか、自分の身体にフォーカスしない。
だが、しんどい時だけでなく、自分の体と向き合うことをルーティンとして、日常に落とし込むことが大事なのだと、改めて感じた。
身体と心は連動しているからこそ、自分の身体の声に耳を傾けることは、自分の心を知ることにもつながるだろう。不調の苦しみを知る手嶋さんだからこそ、不調を抱えるお客様の気持ちに優しく寄り添うこともできるのだ。
現在、基本は全般的に60分のメニューになっているようだが、「仕事中の休憩に来たい」などの要望もあるようで、さまざまな時間対応メニューも思案中とのことだ。
肩の力を抜いて、自分の心と体の声をぜひ、聞いて欲しい。
取材・文=SALLiA
営業時間:8:00〜22:00
定休日:不定
駐車場:なし(近隣のコインパーキングに)
HP:https://www.instagram.com/toivo__studio/
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