大分のおいしいネタ、抽出しました。

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ガレリア竹町にある、『wazawaza』。このスタイリッシュなビルの1階に、本日の目的地『いかしょう』はあります。

大きなガラス窓に描かれた、“いかしょう”の文字が目印

立て看板のランチ写真もそそられます

扉を開けると、穏和な雰囲気の今里店長が、「いらっしゃいませ~」と笑顔で出迎えてくれました。L字型のカウンター席には、女性のお客さん1名と、奥の方でひとりお酒を楽しむ若い男性の姿が。お昼からうらやまし~!

グループはもちろん、“おひとりさま”もチラホラ

私たちは4名掛けのテーブル席に座り、早速ランチ選び。定番から期間限定のものまで、思った以上にメニューが豊富で驚きました。

定番人気は、「いか重」と「いかすみそば~瓦そば風~」だそう

期間限定メニュー。メニュー表はすべて今里店長の手書き。なんと美しい字…!

どれも美味しそうで悩みましたが、「ここに来たら、やっぱり“いか料理”でしょ!」ということで、定番メニューの中でも人気が高いという「いか重」と、期間限定メニューの「アスパラとパプリカといかの塩バター炒め定食」をオーダー。お昼から本格的ないか料理が楽しめるなんて幸せ~。

最初に運ばれてきたのは、「いか重」。

「いか重」1620円(お味噌汁、小鉢、漬物付き)

蓋をあけると、お重の中にはそうめん状にカットされたイカを中心に、椎茸の甘辛煮、錦糸卵、刻みのり、大葉、わさび、そして卵黄が、キレイに盛り付けられていました。

「だし醤油をかけて、まんべんなく混ぜ合わせてからお召し上がりください」と、今里店長。はーい!

店長から言われたとおり、だし醤油をかけて

まぜまぜしてから、いただきます!

う、うんま~~~!(驚)
口に運んだ瞬間、さまざまな具材の風味や旨みが一挙に押し寄せてきました。何だ、この美味しさは…。さらにじっくり味わうと、噛むたびに染み出すシイタケの旨みや、刻みのり、大葉などの風味が、新鮮なイカの美味しさをより一層引き立てているのが分かります。

しっかりと混ぜ合わせることによって、味が均一になるんですね! どこを食べてもベストな味わい。椎茸の甘辛煮もだし醤油も、ちょっぴり甘めでおいしいな~と思い、今里店長に聞いてみると、「そうそう! 大分は、お醤油も甘めなのが好きっていう人が多いので、別府のカトレア醤油を使って、気持ち甘めに仕上げているんです」とのこと。

やっぱりそうだ~!というか、大分県民にとってのソウルフードならぬ、ソウルソイソース? であるカトレア醤油が、ここでも使われていたなんて…ちょっぴり親近感。地元・大分の人の味覚に合わせて、味付けをしてくれているのもうれしいですね(そんな私も、あまじょっぱ系大好き!)。

だからといって甘ったるい感じは全くなく、絶妙な塩梅に仕上げるのがプロの技。夢中になって食べ進めていたら、あっという間に完食してしまいました。

次に運ばれてきたのが、こちら。

「アスパラとパプリカといかの塩バター炒め定食」1080円(お味噌汁、小鉢、漬物付き)

湯気とともにバターの良い香りがただよってきて、なんとも食欲をかきたてられます。
大きめにカットされたイカをはじめ、アスパラやパプリカ、タマネギ、そして夏野菜のナスが、ゴロゴロと入った一品。

アツアツのうちに、いただきまーす!

火を通すことでプリプリ感が増したイカと、とろみとコクのある塩バターソースが見事にマッチ。カラフルなお野菜は、それぞれの異なった食感も楽しく、目と舌で楽しませてくれます。途中、レモンをキュッと絞ってから食べると、バターのコクに、爽やかなレモンの風味が加わり、また違った味わいに。こちらも気付けば、ペロリと完食してしまいました。

これで終わり…と思いきや、実はもう一品頼んでいたものが。それが、こちら。

イカと野菜の炊き合わせ

通常、夜メニューとして提供されるものなのですが、『いかしょう』の炊き合わせ(煮物)をどうしても食べてみたくって、今里店長にお願いしていたのです。見てください、この澄んだ色…! 黄金輝くおつゆに浸った、飾り切りされたイカやお野菜たちが、まるで高貴な食べ物かのように見えるのは、私だけでしょうか?

なんでこんなに澄んでいるのか聞いたところ、「すべての具材を別々に炊いて、最後にイカを炊いたおつゆをかけているからなんです」とのこと。

ものすごい手間のかけようですね。
最もおいしい状態を味わうためには、食材ごとに味付けや炊き上げる時間を変える必要があるそうです。イカはプキプキとした食感が楽しく、かぼちゃは舌のうえでとろけていきます。大根は中までしみしみなのに、煮詰まることなく澄んだ味わい。

まるで京都の料亭に来たかのような上品な炊き合わせに、昼間から贅沢気分に浸ってしまいました。

夜メニューは、仕入れの状況が常に変わるため、ほぼ毎日、今里店長がメニュー表を書き替えているそうです。旬の魚介はもちろん、お肉料理やごはんものも充実していました。

ある日のメニュー表。この文字量をなんと10~15分で書きあげちゃうんだって

ちなみに今の時期は、剣先イカが旬なのだそう。カウンター前の生簀(いけす)には、剣先イカやヒラマサが優雅に泳いでいて、その様子を眺めながら、食事を楽しむこともできます。

生簀前のカウンター席は、いかしょうの特等席!

常連さんの割合は、なんと全体の半数近くにのぼるそうで、「うち、意外とおひとりで来られるお客さんも多いんです!」とも。たしかにカウンターは奥行きがあるし、椅子はゆったり仕様。他のお客さんの視線も気にならない造りなので、1人でも気兼ねなく過ごせそう。

女性の“おひとりさま”も多いそうです

「最近、お一人様向けのコースを作ってみたんですが、これがまたよく出るんですよ~!」と、メニュー表を見せてくださいました。

お一人様歓迎 特別メニュー

うわ、めちゃめちゃお得~!
しかも、上段に“お一人様歓迎”って、大きめに書いてくれてる~! 1人で入店するのは案外気を遣うもの。だけど、こうやってメニューとして用意してくれていると、通いやすさが格段にアップしますよね。この文字づらを見ているだけで、お酒が2~3杯飲めちゃいそうなラインナップですが、コース内容にお酒を入れていないのは、「お酒を飲まないお客さんにも、お得にこのコースを楽しんで欲しいから」なんだとか。そういったさりげない気遣いも嬉しいですね。

「今日はひとりで飲みたい(ごはんを食べたい)な」って時は、ぜひ『いかしょう』を利用してみて。もちろんグループや団体向けに、掘りごたつ式の小上がり席や宴会コースもあるので、シーンに応じて使い分けるのも良さそうです。

壁を外せば、大人数を収容できる個室に

新鮮なイカや魚介、計算し尽くされたプロの料理がリーズナブルに楽しめるのはもちろんのこと、おひとりさまから団体のお客さんまで、一人ひとりのニーズを敏感にキャッチして、すぐさまサービスに取り入れていく姿勢が、自然とファン(リピーター)を生み出す理由なのかもしれません。

私たちも、「また行こうね。次は飲みに!」と話しながら、お店を後にしました。さぁて、次はどの“酒場”に行こうかな?

 

いかしょう
住所:大分市中央町3-5-16 wazawazaビル 1F
電話:097-537-8118
営業時間:11:30~14:00(LO13:30)、17:00~22:00(LO21:00)
定休日:日曜 ※連休の場合は月曜休み、年末年始休み
駐車場:なし
HP:http://ika-show.com/
<キーワード>
大分市ランチ/魚が食べられる店/和食/定食/丼/いか料理

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