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【酒場ランチ6巡目】『いかしょう』編 ~“いか料理”と言えばココ。驚異のリピート率は、○○に秘密あり!?~
ガレリア竹町にある、『wazawaza』。このスタイリッシュなビルの1階に、本日の目的地『いかしょう』はあります。
扉を開けると、穏和な雰囲気の今里店長が、「いらっしゃいませ~」と笑顔で出迎えてくれました。L字型のカウンター席には、女性のお客さん1名と、奥の方でひとりお酒を楽しむ若い男性の姿が。お昼からうらやまし~!
私たちは4名掛けのテーブル席に座り、早速ランチ選び。定番から期間限定のものまで、思った以上にメニューが豊富で驚きました。
どれも美味しそうで悩みましたが、「ここに来たら、やっぱり“いか料理”でしょ!」ということで、定番メニューの中でも人気が高いという「いか重」と、期間限定メニューの「アスパラとパプリカといかの塩バター炒め定食」をオーダー。お昼から本格的ないか料理が楽しめるなんて幸せ~。
最初に運ばれてきたのは、「いか重」。
蓋をあけると、お重の中にはそうめん状にカットされたイカを中心に、椎茸の甘辛煮、錦糸卵、刻みのり、大葉、わさび、そして卵黄が、キレイに盛り付けられていました。
「だし醤油をかけて、まんべんなく混ぜ合わせてからお召し上がりください」と、今里店長。はーい!
う、うんま~~~!(驚)
口に運んだ瞬間、さまざまな具材の風味や旨みが一挙に押し寄せてきました。何だ、この美味しさは…。さらにじっくり味わうと、噛むたびに染み出すシイタケの旨みや、刻みのり、大葉などの風味が、新鮮なイカの美味しさをより一層引き立てているのが分かります。
しっかりと混ぜ合わせることによって、味が均一になるんですね! どこを食べてもベストな味わい。椎茸の甘辛煮もだし醤油も、ちょっぴり甘めでおいしいな~と思い、今里店長に聞いてみると、「そうそう! 大分は、お醤油も甘めなのが好きっていう人が多いので、別府のカトレア醤油を使って、気持ち甘めに仕上げているんです」とのこと。
やっぱりそうだ~!というか、大分県民にとってのソウルフードならぬ、ソウルソイソース? であるカトレア醤油が、ここでも使われていたなんて…ちょっぴり親近感。地元・大分の人の味覚に合わせて、味付けをしてくれているのもうれしいですね(そんな私も、あまじょっぱ系大好き!)。
だからといって甘ったるい感じは全くなく、絶妙な塩梅に仕上げるのがプロの技。夢中になって食べ進めていたら、あっという間に完食してしまいました。
次に運ばれてきたのが、こちら。
湯気とともにバターの良い香りがただよってきて、なんとも食欲をかきたてられます。
大きめにカットされたイカをはじめ、アスパラやパプリカ、タマネギ、そして夏野菜のナスが、ゴロゴロと入った一品。
火を通すことでプリプリ感が増したイカと、とろみとコクのある塩バターソースが見事にマッチ。カラフルなお野菜は、それぞれの異なった食感も楽しく、目と舌で楽しませてくれます。途中、レモンをキュッと絞ってから食べると、バターのコクに、爽やかなレモンの風味が加わり、また違った味わいに。こちらも気付けば、ペロリと完食してしまいました。
これで終わり…と思いきや、実はもう一品頼んでいたものが。それが、こちら。
通常、夜メニューとして提供されるものなのですが、『いかしょう』の炊き合わせ(煮物)をどうしても食べてみたくって、今里店長にお願いしていたのです。見てください、この澄んだ色…! 黄金輝くおつゆに浸った、飾り切りされたイカやお野菜たちが、まるで高貴な食べ物かのように見えるのは、私だけでしょうか?
なんでこんなに澄んでいるのか聞いたところ、「すべての具材を別々に炊いて、最後にイカを炊いたおつゆをかけているからなんです」とのこと。
ものすごい手間のかけようですね。
最もおいしい状態を味わうためには、食材ごとに味付けや炊き上げる時間を変える必要があるそうです。イカはプキプキとした食感が楽しく、かぼちゃは舌のうえでとろけていきます。大根は中までしみしみなのに、煮詰まることなく澄んだ味わい。
まるで京都の料亭に来たかのような上品な炊き合わせに、昼間から贅沢気分に浸ってしまいました。
夜メニューは、仕入れの状況が常に変わるため、ほぼ毎日、今里店長がメニュー表を書き替えているそうです。旬の魚介はもちろん、お肉料理やごはんものも充実していました。
ちなみに今の時期は、剣先イカが旬なのだそう。カウンター前の生簀(いけす)には、剣先イカやヒラマサが優雅に泳いでいて、その様子を眺めながら、食事を楽しむこともできます。
常連さんの割合は、なんと全体の半数近くにのぼるそうで、「うち、意外とおひとりで来られるお客さんも多いんです!」とも。たしかにカウンターは奥行きがあるし、椅子はゆったり仕様。他のお客さんの視線も気にならない造りなので、1人でも気兼ねなく過ごせそう。
「最近、お一人様向けのコースを作ってみたんですが、これがまたよく出るんですよ~!」と、メニュー表を見せてくださいました。
うわ、めちゃめちゃお得~!
しかも、上段に“お一人様歓迎”って、大きめに書いてくれてる~! 1人で入店するのは案外気を遣うもの。だけど、こうやってメニューとして用意してくれていると、通いやすさが格段にアップしますよね。この文字づらを見ているだけで、お酒が2~3杯飲めちゃいそうなラインナップですが、コース内容にお酒を入れていないのは、「お酒を飲まないお客さんにも、お得にこのコースを楽しんで欲しいから」なんだとか。そういったさりげない気遣いも嬉しいですね。
「今日はひとりで飲みたい(ごはんを食べたい)な」って時は、ぜひ『いかしょう』を利用してみて。もちろんグループや団体向けに、掘りごたつ式の小上がり席や宴会コースもあるので、シーンに応じて使い分けるのも良さそうです。
新鮮なイカや魚介、計算し尽くされたプロの料理がリーズナブルに楽しめるのはもちろんのこと、おひとりさまから団体のお客さんまで、一人ひとりのニーズを敏感にキャッチして、すぐさまサービスに取り入れていく姿勢が、自然とファン(リピーター)を生み出す理由なのかもしれません。
私たちも、「また行こうね。次は飲みに!」と話しながら、お店を後にしました。さぁて、次はどの“酒場”に行こうかな?
電話:097-537-8118
営業時間:11:30~14:00(LO13:30)、17:00~22:00(LO21:00)
定休日:日曜 ※連休の場合は月曜休み、年末年始休み
駐車場:なし
HP:http://ika-show.com/
大分市ランチ/魚が食べられる店/和食/定食/丼/いか料理
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