まとめ記事・動画
【酒場ランチ23巡目】『いちばんぼし』編 ~喫茶店時代の名残を感じるサービスランチが心に沁みる~
都町と言えば、大分随一の繁華街といっても良いとは思いますが、その繁華街に飲み屋さん…ではなく、あえての“喫茶店”として営業をスタートしたお店があります。その名も『いちばんぼし』。創業当時、大将の佐藤良さんがこのお店を内覧して「ここに決めよう!」と思った際に、夕焼け空に一番星が輝いていたことから、この名前を名付けたと言います(なんてロマンティックなのぉ~)。
5年前に居酒屋さんとしてリニューアルしたそうで、現在は『いちばんぼし』という名前の前に、“居酒屋”の3文字が。赤ちょうちんが目を引く店の入り口には、ホワイトボードが立てかけられていて、そこにはランチメニューが4種類載っていました。
店内は、カウンター席と掘りごたつ式の小上がり席に分かれており、壁には一面、黄色の短冊メニューがズラリ。昼なのに、「大将ビール一丁!」と思わず叫んでしまいそうな、大衆酒場の雰囲気にテンションが上がります。
さてお目当てのランチですが、私たちは「手作りカレー(チキンカツ)」と「豚しょうが焼」をオーダーすることにしました。待っている間、キョロキョロと店内やテーブルを見渡していると、いろんな発見が。
まずは、ふりかけ。
テーブルには、ふりかけが常備されていました。ふりかけを置いているお店って最近なかなか見ませんよね。絶対ないと!っていうものではないけど、あったらなんだかうれしい…そんな存在。
そして、写真はないけど灰皿も置いていました。ご自身もタバコを吸うという大将が、「最近吸える所が少なくて、外で吸ったりしないといけないから、うちの店くらいはタバコを吸うお客さんたちの憩いの場にしたくて」と、ランチタイムも喫煙OKにしているそうです(愛煙家さんの楽園や~!)。
喫茶店をしていた頃は近くにゲーム喫茶などはあったそうですが、手作りのごはんを提供する喫茶店はほとんどなく、都町でお昼ごはんが食べられるお店、配達をしてくれるお店として重宝されていたそうです。なので、居酒屋にリニューアルする際も、これまでお昼ごはん目当てに訪れてくれていたお客さんのためにと、ランチ営業は継続することにしたんだとか。
そんなお客さん思いの大将が、丹精込めて作るランチが運ばれてきました。
まずは、こちら。
大きめのチキンカツにルゥがたっぷりとかかった、見るからに美味しそうなカレー。聞くところによると、具材がトロトロになるまで2日間じっくりと煮込んだホテルシェフ直伝のカレーなのだそうです。
コクの中にスパイシーさも感じられて、まさに大人の味わい。ランチはもちろん、飲み会のシメに注文する人も多いんだとか。チキンカツは厚みがあり、食べごたえ満点! チキンカツ以外に、ハンバーグ・エビフライ・トンカツをチョイスすることもできるので、行く度にトッピングを変えるのも楽しそう。
そして、こちらはというと…
豚肉がたっぷりと楽しめるうえに、小鉢付き。そのバランスの良さが魅力です。豚肉の下にはもやしが敷き詰められていて、ジューシー×シャキシャキのW食感も最高!
そして、皆さんお気づきでしょうが、2つのランチに共通して付いてくるものが…そう、“茶わん蒸し”。『いちばんぼし』のランチには、全メニュー共通して「茶わん蒸し」と「コーヒー(ホットorアイス)」が付いてくるんです。
この茶わん蒸しが、また良い味なのですよ。具材もしっかりと入っていて、セットメニューといえど、クオリティへの妥協は一切ありません。「手間はかかるけど、お客さんが喜んでくれるからね~」と笑顔で答えてくれる大将が、まぶしく見えました。
そして、食後のコーヒー。
タバコを吸う人にとって、お昼ごはん後に移動不要でタバコとコーヒーが一緒に楽しめるって、至福すぎますよね。私的には、焼き鳥を片手にハンバーガーを食べるような感覚…あー、間違いなく幸せ!!
喫茶店時代のおもてなしの心、サービスを、居酒屋にリニューアルしてからも変わらず提供しつづける都町の寛ぎスポット。夜は、京都出身の大将が腕によりをかけた、お好み焼き「一番星スペシャル」1320円や、「ホルモン鉄板焼」935円などの鉄板メニューをはじめ、串揚げ、一品メニューがリーズナブルに楽しめるので、飲み会の予定がある人はぜひチェックしてみてください。
大将も奥さんもとっても気さくなので、初対面にもかかわらず、つい長居をしてしまいました。料理もたくさんあってアットホームな雰囲気だし、まさに“行きつけにしたくなるお店”。
これから、一番星のように輝いていたあの頃の自分を取り戻しに、このお店へ通ってみようと思います(つづく)。
大分市/居酒屋/大分市ランチ/和食/定食/カレーライス/おひるごはん
おすすめトピックス
カテゴリ
TOPICS