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いつもの遊びがアートに!見て触れて動いて感じる体感ワークショップ『大分県立美術館OPAM』【子どもとおでかけ⑩】
大分県立美術館OPAMではほぼ毎週のように、土曜日に2階アトリエで『みんなの土曜アトリエ』が開催されています。毎回体を動かして見て感じる体感ワークショップと、コレクション展示室での作品鑑賞を組み合わせた90分のワークショップは、先着に間に合わなかった!というお子さんがいるほどの賑わいです。
『みんなの土曜アトリエ』
会場/2階アトリエ
時間/10:30~12:00 4歳以上の未就学児とその保護者
14:00~15:30 小学生から一般(保護者の付き添いなしでも可)
人数/先着30名程度
参加費/無料
申込/不要
※受付開始は各回の30分前から
※開催日はHPを確認
今回のワークショップのテーマは、シャボン玉!シャボン玉で遊んだ後に、カラーインクをシャボン玉に垂らしてどんな模様に写るか、その変化を楽しもうという企画です。
美術館スタッフの榎本さん、愛称:えの(以下:えのさん)が話し始めると、約20人の4歳〜6歳の子どもたちは真剣にえのさんの話を聞き始めました。はじめは静かに聞いていた子どもたちですが、早く遊びたくて次第にそわそわ、目もキョロキョロ…。
そんな子どもたちの集中力や好奇心を肌で感じるえのさんは、子どもたちの状況に応じて、声かけの仕方、遊び方、遊ぶ時間の調整など、柔軟に対応されるそうです。
まずは、大きいシャボン玉をつくることに挑戦!ストローの先端に切り込みを入れて、お花のように開きます。ストローにシャボン玉液をつけて、息をゆっくり吹き込んでみると…。
「お〜できた〜!大きい~!」
いつも家庭で遊ぶときは、“シャボン玉をいかにたくさん作るか”に専念していた母の私。大きいシャボン玉を見て、娘があんなにも目をキラキラさせるとは…。
小さい子どもにとっては、ゆっくり、少しずつ息を吐くという力加減が難しくて、もどかしいんですね。何度も大きいシャボン玉づくりに挑戦しては、喜んだり残念がったり。そんな心が揺れ動く子どもたちの表情がステキすぎて、オトナもなんか嬉しかったり。
子どもはすぐに新しい遊び方を見つけます。大きいシャボン玉を懸命につくる子の横で、シャボン玉を机の上でつくって遊び始めるお友達。まわりのお友達の遊び方を見て、新たな刺激をもらうのも『みんなの土曜アトリエ』の良さですね。
「シャボン玉ってすぐ割れちゃうよね…」
そんな子どもたちの概念を覆す、割れないシャボン玉づくりも体験!大きいシャボン玉を作ったら、手袋をはめた手にシャボン玉を乗せてみようと、えのさんが見本を見せてくれます。これがなかなか難しくって、えのさんが何度も挑戦して、やっと大きいシャボン玉が手に乗りました。
“優しく触らないとシャボン玉割れちゃうね”
“どうしたら割れないようにできるんだろう…”
小さい子どもなりに頭をフル回転して考えます。その一方で、どうしてもシャボン玉を子どもの手に乗せてあげたい…!と我が子のために必死に肺を膨らませる親たち。笑
気づけば子どもも、そして保護者も夢中になってシャボン玉で遊んでいました。やっと我が子の手にもシャボン玉が!あ〜よかった〜。
「にじ色だね、きれい!」あ〜なんて素敵な感性なの、天才なのかしら。笑
シャボン玉に夢中になってきたところで、いよいよえのさんがカラーインクを手に取りました。カラーインクを垂らしてどんな模様に写るか、シャボン玉の変化を楽しむのです。
ストローにガーゼを巻いて、輪ゴムで縛り、シャボン玉液をつけて吹いてみると…
細かいシャボン玉がた〜くさん溢れてきました。お店でジュースを飲む時に、グラスの中でやってしまうあのブクブク!シャボン玉ですると、なんともキレイで面白いのです!たくさんの泡のシャボン玉を紙の上に乗せて、いざインクを垂らしてみます。
インクを垂らす量が多いと、シャボン玉は割れやすいので、インクを垂らす力加減も難しくて繊細。シャボン玉が消えてなくなると、シャボン玉の色と形が紙に転写されます。オリジナルアートの完成です!
インクを垂らしたくてたまらない子どもと、ひたすらブクブクして泡状のシャボン玉をつくり続けるオトナ。あまりにも綺麗に光るシャボン玉に、「ちょっと貸して」と子どもの横でインクを真剣に垂らす母でした。
あっという間の体感ワークショップの後は、コレクション展示室で作品を鑑賞しました。作品をどう観るのか、作品の感じ方をえのさんが言語化してくれます。
● 動物と目が合う位置からみてみる
● 両手をグーにして筒にして、覗いてみる
● 両手を合わせて、ちょっとの隙間から作品全体を眺める
えのさんの解説は、いろんな角度から作品を楽しめる視点を教えてくれるので、オトナも非常に参考になります。保護者が作品を観る視点を持っているだけで、親子がアートに触れる機会はグッと近づく気がしました。
「先着順だと行けるか心配だわ…人が多いのもちょっと…」と思ったパパ・ママのために。
大分県立美術館OPAMでは、【どなたでもワークショップ アトリエ・ミュージアム みんなでつくろっ!】も開催しています。
誰でも自由にふらっと参加できるワークショップで、何が作れるかは当日来てのお楽しみ。30分程度で完成するので、親子で美術館に親しむ良い機会になるでしょう。
【どなたでもワークショップ アトリエ・ミュージアム みんなでつくろっ!】
詳細はHPでご確認を
毎回多くの子どもたちで賑わう『みんなの土曜アトリエ』。
「見る・動く・触れる」を通して子どもたちは一体何を感じるのか、その「感じる」のくり返しが、子どもの感性を磨くことにつながるんですと話されるえのさん。
全力で一緒に楽しんでくれるえのさんと仲間がいるからこそ、子どもが「感じる」に没入できるのだと感じました。
皆さんもぜひアートの世界に踏み込んで、毎日の「感じる」を始めてみませんか?
『大分県立美術館OPAM』のおすすめポイント
● 遊びを通してアートの感性を磨く
● 子どもの興味関心をくすぐるイベントがたくさん
● 作品の鑑賞ポイントを学べる
● 子ども以上にオトナが楽しい
住所:大分市寿町2-1
電話:097-533-4500
営業時間:10:00~19:00※金曜日・土曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
定休日:なし
駐車場:あり※最初の30分無料(1時間以内200円、1時間を超え30分ごとに100円)
HP:https://www.opam.jp/
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