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【おでかけランチvol.57/玖珠町】なみなみならぬこだわりが詰まった、“とん喝!”の店
大分自動車道から玖珠インターを出て車で約5分。国道387号を抜け突き当りの交差点に差し掛かると、「とん喝」と書かれた看板が見えてくる。洋館のようなモダンな外観のこのお店が、今回紹介する『とんかつ東華』だ。高速道路の運転で凝り固まった肩をほぐしながら、早速店内へと向かった。
オブジェも兼ねているという手作りの木製メニューに並ぶ、チキンカツやエビフライなど幅広いメニューに心を奪われそうになるのをぐっとこらえ、今回のお目当てである「とんかつ定食」を注文。ふと店内を見渡してみると、カウンター席も用意されているようだ。「今度は1人でこっそり来るのもいいなぁ」なんて妄想していたら、芳ばしい香りとともに「とんかつ定食」がやってきた。
ここのとんかつの大きな特徴は、畜産公社や地元農家など3ヵ所から仕入れた、その時々のベストな状態の豚肉に、地元パン屋に特注した食パンを粉砕した自家製生パン粉を綺麗に纏った衣。植物性のサラダ油を使って低温でじっくり揚げており、香ばしく豚肉の旨みがしっかり詰まった一品なのだ。サクサクっと心地よい歯ごたえも魅力で、ボリューム満点ながらもペロリと食べられてしまう。
「昔の味と一緒だと懐かしむ年配のお客さんがいらっしゃると、うれしくなります」と話すのは店主の桑野英司さん。曾祖父は玖珠で製材所を営み、祖父が日田でラーメン屋を、そして父が玖珠でとんかつ屋を始めるなど、代々新たな道を切り開いてきた開拓者精神溢れる一族なのだ。子どもの頃からお店を手伝っていたという桑野さんは、大分市内にある高校の調理科へと進んだのち、東京の老舗とんかつ専門店で修業。帰郷して20年、2代目としてスタートを切って6年になる。現在は玖珠町産のもち麦を使用したグラノーラを開発するなど、お店の営業のみにとどまらず、新たなステージへ開拓の手をゆるめない。
とんかつへのこだわりや情熱も変わることなく持ち続けている。とんかつをカットする包丁は日本橋木屋製の“かつ切り包丁”。素材はもちろん、使用する道具に対しても余念がない。その丁寧な仕事に裏打ちされたとんかつは、思わず「あっぱれ!」と言いたくなるほどだ。旨いとんかつでお腹を満たした後は、『九酔渓』の紅葉で心も満たして帰ろう。
ランチ/とんかつ/定食/おでかけ/ドライブ/玖珠
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