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【おでかけランチvol.23/別府市】別府市鉄輪に期間限定で登場! 旅人2人が作る“旅するカリー”が本格的でうまい
地獄めぐりやノスタルジックな町並みで人気を博す別府の人気観光地、鉄輪温泉にやって来ました。
本日の目的地は、『カレーや 臼と杵』。今年2月にオープンした『古本とコーヒーとクッキーの店 ゆめ十夜』で営業を行う、間借りカレー店です。旅先で出合ってから意気投合したという、嶋田豪さんと園田凌さんが3ヵ月限定で開いたお店なのだとか。
ブックカフェで楽しめるカレーって…一体どんなカレーなのでしょうか? 聞いただけでワクワクしちゃいます。
ちなみに、『古本とコーヒーとクッキーの店 ゆめ十夜』は、大の本好きであるオーナー永松温子さんが「コーヒーやクッキーを片手に、ゆっくりとした時間を過ごしてほしい」との思いからオープンしたお店です。店内には、永松さんが集めた本がずらり。古本から新刊、絵本まで幅広いジャンルが取り揃えられています。
この味のある空間でいただけるお目当てのカレーは、全部で3種類。
本を読みながら待っていると、「お待たせしました、どうぞ〜! 」と、お待ちかねのカレーが運ばれてきました。
この日のカレーは、ダールとニハリのあいがけカレー。素敵なお皿は、嶋田さんの出身地、石川県の南部地方で生産される「九谷焼」だそうです。本格的なカレーの登場に、期待は膨らむ一方!
ダール豆のカレーは辛さがほとんど感じないマイルドな口当たり。一方のニハリは火照るような辛さが、じわじわと口に広がります。ゴロっと入ったイノシシ肉は噛むたびに濃厚な旨みが口いっぱいに溢れ出し、食べごたえ満点! 食べごたえがありつつも柔らかく、クセのある味わいです。
お米はパラパラとした細長いバスマティ(インディカ米)を使用しており、汁気の多いカレーと相性抜群です。全粒粉を使用して焼き上げたタワロティ(チャパティ)はもっちりとパリパリの2つの食感を楽しめます。
ニンジンのキャロットラペやサラダ、ゴルベラ コ チャール(トマトのおかず)など、香りや味にそれぞれ特徴のある副菜も初めて口にするものばかりで新鮮でした。カレーはその日の食材によって内容が変わるので、訪れる度に新たなカレーとの出合いが楽しめますね。
カレーをいただいた後は、オーナーのお2人にお店を開くことになった経緯を聞いてみることに。すると、「愛媛で出会ったんですけど、次は温泉に入りたいから、じゃあ一緒に別府へ行こうかという話になり。それから別府にやってきたんですけど、1ヶ月仕事がなく、途方に暮れている時に不思議なご縁を頂いて鉄輪でカレー屋さんを始めることになりました」と嶋田さん。
「元々は入浴剤を作ろうかとも話してたんですけど、せっかくなら食べて元気になれるカレーがいいんじゃない? ってことになりました」と園田さん。「ニハリって、ハレの日に食べるものなんですよ。そういう文化を日本でも味わって欲しくて。“臼と杵”もお餅をつくる道具で、お餅ってハレの日の食べ物でしょ? なので、お店の名前を“臼と杵”にしたんです」と店名の由来も教えてくれました。
「そしてこの建物、『“うすき”旅館』へのリスペクトの意味も込めています。この場所がなかったら、ここでお店をさせて貰えることも、オーナーの永松さんにも出会うこともなかったかもしれません」とはにかみながら話してくれました。
お二人に別府の魅力を尋ねると、「もう最高ですよ! 朝、温泉に入ると1日とても良い気持ちで過ごせますし」と笑う嶋田さん。お二人とも気さくに話してくれて、すっかり別府市鉄輪の生活に馴染んでいるようでした。
店内はコーヒーや紅茶などのドリンクを楽しめるほか、『べっぷ優ゆう』で作っている優しい味わいのクッキーやクラフト雑貨の販売も行っています。カレーを堪能した後は、コーヒーとクッキーを片手に、本の世界に入り浸るのもいいですね。
取材の合間も、「釣りがしたいなあ」「魚食べたいね、タンパク質大事だし」「明日の朝は日出町に魚釣りに行こうよ」と楽しそうに話す嶋田さんと園田さん。ほんっとうに仲の良いお二人ですこと…! これから先、5月上旬頃までは大分に滞在し、また新たな場所へと旅立つそうです。それまでの間、2人が作るエネルギッシュでハートのこもった“旅するカレー”をぜひ味わってみてくださいね。
住所:別府市鉄輪井田1 古本とコーヒーとクッキーのお店 ゆめ十夜 内
営業:11:30〜15:00、18:00〜21:00頃 ※カレーがなくなり次第終了
定休日:月〜水曜
駐車場:なし
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