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【おでかけランチvol.161/臼杵市】現代によみがえる、滋味豊かな郷土料理ランチを
国宝臼杵石仏が鎮座する、臼杵市。城下町の歴史の薫りが色濃く残るこの場所は、老舗のしょう油やみそ、酒蔵が今もなお受け継がれています。
今回紹介するのは『小手川商店』。みなさんおなじみの『フンドーキン醬油株式会社』の前身です。江戸時代の安政2年(1855年)に『小手川酒造』が創業され、当時は酒造りの閑散期にみそ・しょう油を造っていたことから始まり、当時はこの場所でみそ・しょう油を製造していたのだとか。
そしてこちらのランチは郷土料理が味わえるとあって、地元の人をはじめ市外や県外から訪れる人も。その郷土料理が、こちら!
お盆いっぱい、いえ、お盆から2品出てしまうほどたくさんの小鉢がやってきました! 『みそ汁御膳 花野』には臼杵の郷土料理が3つ登場します。
まずは写真左の色鮮やかなご飯、「黄飯(おうはん)」。くちなしの実で黄色く炊きあげたものです。昔から臼杵の武家屋敷には必ずといっていいほどくちなしの木が植えられていたそうです。
次はこちら。「かやく」とよばれ、大根やごぼう、ニンジンなどの野菜と豆腐を炒め、エソという魚の身を加えた汁物。けんちん汁に似ています。
魚の切り身とおからを加えた「きらすまめし」。臼杵の方言で「きらす」はおから、「まめし」はまぶすという意味。各家庭によって魚の切り身は決まったものはなく、各家庭によって魚の切り身が変わり、その家庭の味があるのだそう。お店ではマグロの切り身を使い、カボスを絞って味わいます。
臼杵の郷土料理と老舗店ならではの、郷土料理御膳。その背景は江戸時代までさかのぼります。全国で起きた「天保の大飢饉」ほか、財政難に陥ることが多かった時代に、臼杵藩は独自の倹約令を発令しました。そうした中でも、臼杵の人々は知恵を絞り、質素倹約の精神のもと、さまざまな郷土料理を生み出し、時代を超えて伝え続けられ、今もなお各家庭や飲食店で親しまれているんですね。
御膳を楽しんでおなかいっぱい…と満足していたら、「みそソフト」を発見! 甘いものは別腹♡ ということで、しっかり味わいましたよ。
長期熟成みそと濃厚なバニラクリームをかけ合わせ、みそを使った特製せんべいをトッピング。キャラメルのような芳醇でコクのある、濃厚な味わいです。
いにしえの臼杵の歴史や街並みにふれて、より臼杵を知ることができました。「みそ汁御膳」は花・風・竹・和と種類によって価格が変わります。「みそ汁御膳 花野」のみ要予約なので、事前にしっかり予約をして、臼杵の郷土料理を思う存分堪能してくださいね。食後の「みそソフト」もお忘れなく!
住所:臼杵市浜町1
電話:0972-62-3333
営業時間:8:30~17:00、ランチ11:00~14:00(LO13:30)
定休日:なし※ランチは土・日曜、祝日休み
駐車場:5台
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