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中津の新名物!!! 思い出のチキン南蛮。【落合商店の週末⑲】
どんなバイトでもやる気はあったし、結構電話での最初の感覚は良かったりしたんだけど、何故か不採用の連続で。
中には面接に行った時点で、面接する間もなく「帰ってください」と言われたこともあった。
「何でなんだよ!?何で誰も俺のことわかってくれねぇんだよ!」当時の俺はただただフラストレーションを抱え込んでいた。
「何なんだよ…まじで…」
…いや…そら落とされるやろ!!!
コンビニのバイト中だってカツラを被ってやってたんだ。今となっては本当にバカだな。でも田中もよくそんなバカな俺を大将に紹介して、大将も拾ってくれたよなと思う。
こうして中学卒業以来の田中と『居酒屋 空』という店で毎日顔を合わせる日々が始まった。毎日バカ話をしたりバイト前に空の隣にあった古着屋(いつかオオイタドリップでも紹介したい)に行ったりと、それはそれで楽しい日々だったと思う。
大将はというと、どこかぶっきらぼうで仕事中は厳しく、忙しい時には声を荒らげることもあった。漢気があり俺たちのことをよく理解もしてくれる一面もあり、料理は上手いけどどこか不器用な人だろうなという印象で(お前が言うなよ!お前がっ!)
当時20代だった俺にはある種の兄貴的な感じもあった。
そんな大将へ久々に会いに向かった。
『空』は当時大将の下で働いていた方へ譲り、今は中津市大貞で『翔天食堂』というお店をやっている。
連日昼間は行列必至で、この日は土曜日ということもあり多くのお客さんで賑わっていて駐車場も満車だ。
『空』の時も決して立地は良いとは言えないながらも、連日大将の料理を求めて多くのお客さんで賑わっていたから当然と言えば当然か。
おそらく厨房の中では、当時のように声を荒らげている大将がいるのだろうと当時を思い出しながら、近くをウロウロしてお客さんが少なくなるのを待った。
ようやく入れたのは14時前、店内はこんな感じだ。

大将の田口一平さんと妹の古賀真理子さん。『空』の時代も一緒にお店を切り盛りしていた
この『翔天食堂』はラーメンが絶品で、毎回決まって注文している。

「ラーメン」630円(大盛りの場合+120円)
もちろん、「替え玉」120円(半替え玉70円)も欠かせない。
中央のテーブルにはセルフサービスで高菜や紅生姜が置かれていて、味変にお勧め。
もちろん取る量は常識の範囲内で頼むぜ。
その横には子供用の取り皿やカップなども多く用意されている気遣いも嬉しい。
このようなことからも、多くのお客さんで連日賑わっていることが想像できる。
今日も「ラーメン」を…と考えていたのだが、当時を思い出して「チキン南蛮」に。
大将が作る「チキン南蛮」は『空』でも人気の看板メニューで俺も好きだった。
厨房に目をやると、大きな鶏肉が揚げられていた。
そう、この光景。
揚げられたチキン南蛮に俺がタルタルソースをかけてお客さんに持って行っていた。
(タルタルソースも大将特製で程よい甘みが美味いのだ)
その「チキン南蛮」がこれ。

「超チキン南蛮」980円(ハーフの場合780円)
反対側から見ると、チキン南蛮の下にキャベツなどの野菜の他にスパゲッティも盛られているのがなんともうれしい。 そしてこれを定食で。

「超チキン南蛮定食」1200円
では早速 !
美味い…最後にプライベートで『空』に行ったのはいつだっただろう。
その時もきっと注文している「チキン南蛮」。10数年振りだ。
一気に当時の記憶や店内の光景がフラッシュバックした。
もちろんこの「チキン南蛮」以外にも、空には人気メニューがたくさんあった。
唐揚げはもちろん、デカい器に野菜や卵が「これでもか!」と盛られた「空飛ぶサラダ」、田中が焼き場で焼く種類豊富な焼き鳥。
お通しで出されていた特製ポテトサラダと大分県民ながら初めて『空』で知ったりゅうきゅう。そして俺が握ったおにぎり各種。
(余談だが、『空』でおにぎりがかなり上手くなった。当時はおにぎり屋でも出そうかと思った程だったが、当時はおにぎり屋なんか出しても売れるはずがないと思いこんでいた。)
大将がラーメン屋をやりたくて開いたという『翔天食堂』。
ただ、やはり『空』に通っていたお客さんからの要望もあったのか、ラーメン以外のメニューが追加されていったそう。
その中にはやはりこの「チキン南蛮」も当然のように含まれているというわけだ。
因みにかなりのボリュームがある。女性や男性でも少食な人は「レディース定食」をおすすめする。
お腹も心も満たされたところで、ふと壁に目をやると寄せ書きのようなものが。
話を聞くと、地域の少年野球をやっていた子たちが卒業の時に書いてくれたものだそう。
大将も昔野球をやっていたみたいだし、面倒見の良さもあってこのように慕われているんだろうなと思った。野球以外にも、地域の少年少女たちを応援している一面が垣間見れた。
いや、大将にはほんといろいろ良くしてもらったよ。
バンドやっていた俺を最優先にシフト組んでくれたり。古着を売り始めた時も買ってくれたりもした。福岡であった長渕剛のライブにタダで連れて行ってくれたこともあったな。
(因みに当時の『居酒屋 空』は長渕剛の名曲、『空』から)
そんな空を辞める時…大将の顔を入れた空の看板を描いてプレゼントしたんだ。次は郵便局で郵便配達をすることになっていて。髪も黒く、たくさんあったピアスも外して。
その姿を見た大将が「お前、普通になったの…」と少し寂しそうに呟いたことを覚えている。(本当に寂しかったのかは知らないけど、俺の予想)
俺は俺で、この取材を申し込む時に大将から「ありがとうございます。宜しくお願いします」と今まで使われたことがなかった丁寧な言葉で返された時は少し寂しかった。
まぁ、あの頃よりは少しだけ大人として見てくれているのかな。
大将が作る「チキン南蛮」、本場宮崎を差し置いて中津の新名物になればと思っている。が、次回は俺、きっとまたラーメンを注文しているだろう。(チキン南蛮ちゃうんかい!!!)
なぜならラーメン屋として始まったからラーメンが美味いのだ。
ぜひ一度、『翔天食堂』へと行ってみてほしい。
きっと美味い物を作るために必死で大将が声を荒らげていると思う。
最後に車で行く方へ。時間帯にもよるが駐車場が満車の可能性が高い。
その時は第二駐車場へと車を停めてほしい。
入口の横に駐車場の案内が貼られているから要チェックだ。他のテナント駐車場に停
めては駄目だぜ。4649!
あっ。忘れてた。最後にもうひとつだけ。
平日に限りランチの時間帯、コーヒー無料らしいです。
電話:0979-32-2601
営業時間:11:00~14:30(LO14:00)/18:00~20:30(LO20:00)
駐車場:10台※第2駐車場あり
定休日:水曜、第2日曜ランチ
HP: https://www.instagram.com/syotensyokudo/
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