OITA Drip.

古着屋には多くの発見がある。
セオリーを気にすることなく思い思いのスタイルを楽しめることを教えてくれるのが古着屋の魅力でもある。
自由な着こなしは毎日を面白くしてくれるような気がする。
だから困った時は古着屋に行くようにしているのだ。いや、困っていなくとも行っているか…。
今回立ち寄ったのは九州の古着愛好家に人気のお店『yutori』だ。

福岡、熊本にも店舗があり、府内の店舗が本店である。
広々とした店内にヴィンテージTシャツがディスプレイされていた。

人気のバンドTシャツをはじめ、多くのヴィンテージTシャツがディスプレイされている

そんな中でダメージが良い感じのチェック柄のネルシャツを発見。
ヴィンテージTシャツの上に羽織ったディスプレイが今の気分にマッチしていたので、しばらく眺めていた。

Tシャツの上にラフに羽織っただけではあるが、雰囲気が抜群に格好良い

「そのシャツ、うちでリメイクを施してるんですよ。」
声をかけていただいたのは、スタッフのトウタさん（右）とマナトさん（左）。

ダメージ加工ネルシャツ各種 8800円

何と彼らも良い格好良いダメージが施されたネルシャツを着ていた。
「おおっ！２人着てるのめちゃくちゃカッコいいっすね！飽きたら下さい下さいよ、それ。」
「いやいや、自分たちも気に入ってるんでダメですよ。」
「え～…いいやん！下さいよ。」
「嫌ですって。」
…厚かましい奴め。
聞くところによると、シャツ1枚ずつ手作業でダメージを施したり、襟元にフードを付けたりする他、裾を切ってボックス型にするなど、非常に手が込んでいる。
ダメージ加工はやりすぎるとわざとらしさが全面に出てしまうが、スタッフのセンスとバランス感覚なのだろう。普通のネルシャツが程好いダメージ加工でこなれ感がある。
もちろんすべて1点物なので、気に入った柄があれば即購入をオススメする。
ここで気付いた。
この時期にTシャツとネルシャツとを組み合わせたディスプレイ。
確かに暖かい日々が続いたとはいえ、今は11月なのだが…？
「うちは通年ヴィンテージTシャツを打ち出しているんですよ。自分たちも冬でもTシャツをメインにコーディネートを考えています。」
冬にもTシャツを使ったスタイルか…。
冬になればニットやスウェット等がメインになりがちではあるが、Tシャツをメインにしたコーディネートは面白い。
そこで、トウタさんとマナトさんにお願いして後日Tシャツをメインにしたコーディネートを教えてもらった。
まずは定番のサーマルやロングスリーブTシャツとの重ね着。

真冬はこの上からヘビーアウターを羽織ってTシャツのプリントを主張できる。
そしてこの時期Tシャツと合わせるアイテムとして便利なのが、ジップパーカ。

このようにジップを開けて羽織ることもできる他、

先程のロングスリーブTシャツをパーカに変えての重ね着にすることで保温性を確保。
ロングスリーブTシャツやパーカとの重ね着の上に羽織る物として、他にカーディガンや

ライダースジャケットに

デニムジャケットなど。

手持ちのアウターを羽織るだけで冬場にしまいこんでいたTシャツが冬でも活躍しそうだ。
他にも考えてみた。Tシャツを「着る」以外に使えないものか。例えば…
Tシャツにマフラーを通して首に巻いてみたり…

ベルトを通して腰に巻いて前掛けのように。

前掛けのようにしても良し、後ろだけ、もしくは数枚使ってスカートのようにしても面白いかも

アクセサリーの様な使い方だと、寒くてアウターの前を閉めた時でもお気に入りのTシャツのプリントをアピールできるのでは？と考えた。
因みに『yutori』はTシャツだけではなく、2階には季節に合わせた古着が並んでいるので、普通に冬物の服も買える。

ガラス張りの解放感溢れる2階にはレザージャケットやスウェット等、冬物が並ぶ

よしっ、今年は冬であろうともお気に入りのTシャツを使おう。
やはり古着屋には新たな発見があるものだ。
古着屋が多い街は面白い人が多いと個人的に思っている。
もっと古着屋が増えてほしい。
そんな思いを込めて少し告知を。
福岡市内ではあるが、12月に古着屋を18店舗集めて古着イベントを開催する。
第1回目『鳥飼八幡宮古着祭り』

大分県内からも2件の古着屋が出店予定（宇佐市からRopalia、大分市からm.cuore vintage)
当日は自由参加で子供たちにも店舗に混じってもらい、古着屋さん体験をしてもらうようにしている。
子供たちに古着に触れてもらうことで、次世代に繋ぐ目的があるのだ。
この日、福岡に用事があってくる人、用事がなくとも暇な人、古着を求めて県外に出向く人。
子連れ大歓迎！ぜひ来て欲しい。
ゆくゆくは大分市内でも古着祭りを開催するつもりで動いている。
名付けて大分と福岡に古着屋を増やそう大作戦！（いや、ダサないか…？）

この日はお客さんが多く、トウタさんとマナトさんと写真が撮れず、1人淋しく。

古着屋yutori（ユトリ）

住所：大分市府内町1-4-20
電話番号：0975-78-6639
定休日：火曜
駐車場：なし
HP：https://www.instagram.com/yutori_vintage/

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