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日出の魅力発見‼暘谷駅周辺探索【落合商店の週末⑫】
大分県内で好きな景色、皆さんにもあると思います。
僕の好きな景色のひとつとしてあるのが、中津から大分に向かう途中の山を抜けて海が見え始める景色。
小学生の頃、毎月1回お母さんが電車で大分に買い物に行っていて、付いていくのが楽しみでした。
中津で育った僕にとって大分市内はすごく都会で目に映る全てが魅力的だったのです。
中津には地下道なんてないものですから、駅前の地下道を通るだけでも特別で「まさに大分に着いたぞ!!!」という気持ちになっていました。
トキハ会館に架かる渡り廊下に感動。上から見下ろして「スゲー!!!」とはしゃいで。
当時はまだ中津にマクドナルドもなかったので、トキハの並びにあったマクドナルドの2階はお気に入りの空間。
パルコの1階天井に付いていたシーリングファンを初めて見た時はそのお洒落さに目を奪われたことを今でもはっきり覚えています。
それくらい大分市内へ行くことは、別世界に行くようで毎月の楽しみでした。
その中でも大分に電車に揺られて行く途中、山を抜けて海が見え始める日出あたりでワクワクして、その瞬間が1番好きだったのです。
それは今でも変わらずにいます。
それだけ好きな景色にも関わらず、いつも通り過ぎるだけで1度もその周辺を探索したことがない。
ならば行ってみよう。と思いたち暘谷駅に向かいました。
さすがハーモニーランドの最寄り駅。サンリオキャラクターがお出迎えしてくれました。
まずは海沿いを目指して進んでいくと、目の前に広がる海!!!
「うぉー…すげー!!!」この辺りに住んでいる人たちが羨ましい。夜もきっと夜景が綺麗なはず。
早速下に降りて海沿いの遊歩道を歩いて日出城址へ。
石垣の上まで上るとそこは日出小学校。
そこからも綺麗な海が見えて、石垣の要所要所に歴史的な物がたくさんありました。
その他軍艦海鷹(かいよう)の碑や、高浜虚子先生がここに訪れた際に詠んだ句、田吹繁子先生の石碑など。
歴史好きな方は日出城の石碑と共に楽しんでいただけると思います。
日出城址を後にして街歩きを…と思い駅方面へ向かっていると、なにやらお寺のような壁を見つけて覗いてみました。
「な、なんだ?ここは…」周りを気にしながら中に足を踏み入れてみると…
そこは日出藩の当時の藩校でした。
日出藩15代藩主、木下俊程(としのり)により、1857年に日出城二ノ丸に創立されたとのこと。
建築には城内外を巡る議論があり土地の選定に問題が多かったそうです。
城内の地盤が水分を多く含んでいたために「やはり場外にするべきだ‼」というような議論が再び出ましたが、
割石を敷き詰めて埋めるなどの地盤改良を行いながらの竣工に至りました。
致道館の開校、式に臨席した俊程は藩校創設の趣旨を明らかにして家中に布達された「席々え」や「入学式」では
8歳以上の子弟に読書、習礼、漢字を課す他、武芸を習わせるなどして、学神として孔子を仰ぐことを明示したのでした。
また、藩校創立当初は名称がなく、後に致道館と命名されています。その由来は孔子の『論語』「子張第十九」にみえる
「君子學以致其道―君子学びて以て其の道を致す―」(人々の手本であるべき君子は、学問によってその道を極める)
に因むものと考えられているのです。(そう書いてあった)
また、木下家は豊臣秀吉ゆかりの大名であり、秀吉の正室おねの甥にあたる木下延俊を藩祖として、以降16代にわたって
豊後国速見郡内日出三万石(後に二万五千石)を治めました。(そう書いてあった)
藩校が残っているのは九州ではここと宮崎のみの2か所でとても貴重とのことです。
海からの風が通り抜けて涼しい館内。
当時の教室や職員室、2階には生徒の下宿部屋がそのまま残されていました。
当時の日本人の平均身長が今よりも低かったので天井が低く造られています。
しまった、面白くてつい長居してしまいました。
本当はただ、街並みを楽しむだけのつもりだったのですが…多くの見所があるようで。
時間があまりないので、ひとまず『ひじ町ツーリズム協会(日出町観光協会)』へ情報収集に向かいました。
致道館の近くに行ったのでよかったです。
日出銘菓「城下かれい浪漫」や大分初のプロサイクルチーム「Sparkle Oita Racing Team」のドリップコーヒー、
「荘園ほたる」のふきの佃煮、ゆずやかぼす、たまごのせんべい、手作りかりんとうから滝肉のたれ、日本みつばちのはちみつ。
多種多様な商品が並んでいました。
これらは、『Hiji Made』という日出の自然やストーリーを元に、日出に暮らす人がつくる商品をセレクトして
「リ・ブランディング」する取り組みで集められた商品たちだそうです。
飲食店も併設しているので、地元の方の憩いの場所のもなっているようでした。
「やばい…時間がない。」
ひじ町ツーリズム協会を出てすぐのところに滝廉太郎像。
その並びに鬼門櫓。
駆け足で中を見ました。
施設の方もご丁寧に出てきて、いろいろとお話しを聞かせてくれて…申し訳ない。
本当に今回は、日出の街並みがどんな感じか見てみたく
一度散策するだけのつもりで訪れたのです。
ところが、個人的に気になるスポットが多くて回りきれずに中途半端に終わってしまいました。
ただひとつ言えることは「日出は面白い!」
もっと日出町を知りたいので、また必ずリベンジに訪れることを誓って日出を後にしました。
短い時間でしたが、良い一人旅ができました。ありがとう。
海が見える景色も綺麗だし。いいな、日出。
絶対にまた来ます。その時に今回の続きを紹介させてください。
大分県/日出町/暘谷駅/城下町/観光協会/自転車/街歩き
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