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ほんまもんが味わえる、生本まぐろと炊き餃子の店。百花繚乱の海鮮丼に舌鼓を打つ、至福のひととき
フォロワー数は2万人を超え、グルメ界の“インスタグラマー”と呼ばれている友人がいる。転勤で数年間、北海道で暮らし、多くのお寿司屋さんや居酒屋さんを食べ歩いたという経験から、こと魚に関しては、自然と見る目が厳しくなってしまうんだそう。
そんな彼とは、会う度にグルメ談義に華が咲くのだが、以前、「大分でお昼に魚を食べるならどこがオススメ?」と聞いた時に、“あそこの海鮮丼はヤバい”と真っ先に名前が挙がったお店こそ、今回ご紹介する『生本まぐろ炊き餃子 井上』だ。
看板がないので少し分かりにくいかも、とは聞いていたが、精度の高いスマートフォンのMAPを持ってしても、案の定、店の前をスルー。ぐるりともう一周し、無事お店を見つけることができた。
カラカラと扉を開け一歩足を踏み入れると、スタイリッシュな空間が目の前に飛び込んできた。海鮮丼が食べられるお店=庶民的な雰囲気なのかなと思っていたので、まったくの予想外!
ナチュラルウッドで統一された空間には、グランドピアノが配置され、シンプルな中にもラグジュアリーさが感じられる素敵な雰囲気。ちょっとやそっとじゃ感動しない大人女子でも、ここなら心を動かされそうだ。
カウンター席に腰かけ、お昼ごはんを品定め。3種類ある中から、今回は「海鮮どんぶり」1800円を注文してみることにした。
汁物と書いているが、よく見てみるとその下には“炊き餃子”の文字が。屋号に記載のある炊き餃子もどんな味わいなのか気になっていたので、海鮮丼と一緒に楽しめると知り、さらにテンションが上がった。
そして、しばらくして運ばれてきたランチがこちら。うわー、おいしそう!
炊き餃子は、グッツグツの状態で提供される。ぷるぷるとした餃子が、まるで器の中でおどっているようだ。
せっかくなので、アツアツのうちにいただくことに。わ!やっぱりこの皮、食感もぷるっぷる。皮の中には、タネがぎっしりとつまっていて食べごたえも十分。スープは、シンプルながらも深みのある味わいだ。
実はコレ、鶏ガラをベースとした“薬膳スープ”なんだとか。山椒や高麗人参などを入れて炊き上げたスープは、ひと口ずつ飲むたびに元気がみなぎる気がした。
そして、メインの海鮮丼はというと…とにかく美しい!!の一言。
花々が美しく咲き誇っているかのような華やかなビジュアルは、ずっと見ていられるほどキレイ。魚だけでなく、アボカドや玉子焼きも散りばめられ、彩りも豊かだ。
店主である井上さんに話しを伺ったところ、「海鮮どんぶり」に使用する魚は、大体9~10種類ほど。福岡で料理人としての経験を積む中で開拓したという信頼のおける独自のルートから、とれたての旬の魚を仕入れているのだという。
真ん中には、このどんぶりの主役たちと言える、炙り本まぐろのトロと生本まぐろのトロが鎮座。どちらも大ぶりだ。香ばしい香りをまとった炙りマグロは、噛むほどに脂の甘み、旨みが口いっぱいに広がり、生マグロは、口に入れた瞬間、舌のうえでとろけていく。臭みが一切なく品のある味わいに、自然と笑顔がほころんでしまう。
さぁて、白米をかきこむか!と思い、ごはんをお箸で持ち上げようとしたところ、あることに気付いた。あれ、ご飯のうえに山芋のとろろがのってる?
マグロにとろろ…確かに最高の組み合わせ。栄養満点だし、味のアクセントにもなるし、なにより美味しい! アボカドや玉子焼き、大葉も良い仕事をしていて、口に運ぶ度に、少しずつ違った食感や風味を楽しめる。そのうえ、「地鶏温泉卵」50円をのせたら“温玉海鮮丼”に早変わり。とろぉり卵がよく絡んで、先ほどとはまた違うまろやかな味わいだ。
いろんな味の発見が楽しくて、あっという間に完食してしまった。
ちなみに夜は、完全予約制。基本は、5000円・7000円・1万円の「おまかせコース」で、生本まぐろをはじめ、お刺身や肉料理、お寿司、炊き餃子など、全10品の料理を楽しむことができるのだそう。人数や予算、それ以外の要望にも相談にのってくれるみたいなので、まずは気軽に問い合わせてみよう。
一杯でいろんな味わい方を提案してくれる海鮮丼は、噂に違わぬおいしさだった。
たまのご褒美に、わざわざ車を走らせてでも、また食べにいきたくなるお店。ぜひ大切な人と足を運んでみて。
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