大分のおいしいネタ、抽出しました。

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県道213号をJR中津駅方面へ進み、中津市宮夫交差点を左折。閑静な住宅街を進んでいくと現れるのが、本日の目的地『cafe maru*ru』だ。マンションの1階にあり、昨年10月末にオープンしたばかりだというが、すでに周囲の生活に溶け込んでいるように感じられる。

アルコール類以外は全メニューがテイクアウト可能

重厚感のある木製の扉を開けると、木を基調とした落ち着きのある空間が広がっており、冬の寒さを和らげてくれる。カウンターの方から香る芳ばしい小麦の香りに惹かれて足を進めると、ショーケースには色とりどりのベーグルが。ここは、季節の野菜や果物を使用したベーグルの専門店。私が訪れた時には、「さつまいも」や「じゃがいも」、「パプリカ」、「にんじん」、「アップルシナモン」など、冬を彩る食材をたっぷり使ったベーグルが並べられていた。

柔らかな日差しが心地よい店内

生地には北海道産の小麦粉「春よ恋」、島砂糖、酵素塩を使用しており、野菜の甘み、旨みを生かしたシンプルな味わい。このご時世テイクアウトに惹かれがちだが、今回はイートインに。注文したのは、好みのベーグル1つに旬の野菜がたっぷり入ったスープ、ドリンクや小鉢が1度に楽しめる「maru*ruセット」だ。

「プレーン」220円以外は、季節によって内容が変わる

温かみある丸状の木製プレートには、ベーグルにトマトベースのスープ、自家製のピクルスなどが盛られており、彩りも豊か。ベーグルはもちろん、スープや小鉢も野菜の持ち味を生かした優しい味わいで、体の芯から温めてくれる。宇佐市『樹豆珈琲』の豆を使用したコーヒーも格別で、寒い冬にぴったりの一杯だ。

「maru*ruセット」1100円。おしゃべりしながらゆったり味わうのも良い

料理を一通り堪能した後は、気になっていたポイントへと移動。お店に入った時から気づいていたのだが、ここでは中津市耶馬溪『結農園』の野菜も販売しているのだとか。そのほか、『樹豆珈琲』の豆や、ベーグルにも使用するという福岡市の専門店『olive village』から仕入れるオリーブオイルの販売も。たしかに、ここの料理を食べた後は、野菜だったり、調味料だったり、コーヒーだったり、「何使っているの?」と気になってしまうし、「自分でも使ってみたい!」と思わせてくれる。

お店の料理にも使われる『結農園』の野菜

オリーブオイルは693円~販売。変わり種もあるのでチェックしてみて

途切れることなく続いていたお客さんの波が落ち着いたところで、店主の桑原幸子さんに話を伺った。「このお店は、野菜の余剰をなくすという取り組みの中で、野菜の販売からスタートしました。北九州や大分市などで活動していたのですが、今回ベーグルを通して野菜の循環を作れたらと思い、オープンしました」と桑原さん。

なるほど、提供する一品一品に野菜への想いが詰まっているからこそ、野菜本来の魅力を生かした味わいが生み出せるのか。さらに桑原さんの朗らかな人柄も相まってか、訪れるお客さんはみんなが笑顔に。

桑原さんとの会話を楽しみながら、ベーグルを選び、笑顔で帰っていく。その名の通り、“ベーグルと野菜と笑顔”を届けるお店なのだ。

店主・桑原幸子さんと、店名の由来にもなった息子の丸くん

cafe maru*ru ベーグルと野菜と笑顔と
店名:cafe maru*ru ベーグルと野菜と笑顔と ルビ:マルル
住所:中津市宮夫239-1 アドバンスビルⅡ
電話番号:080-2110-6881
営業時間:11:30~15:30/18:00~21:00※夜は不定
定休日:不定
駐車場:8台
HP:https://www.instagram.com/maru_ru2020/
<キーワード>
パン/ベーグル/ベーグル専門店/野菜/ランチ/コーヒー/テイクアウト/中津市

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