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【臼杵市野津町の元気企業に直撃!『HYAKMAS』】自然のままに生活し、有機の果物を育てる
この記事の目次
1.自然と共存しながら育てる『ヒャクマス』の有機作物
野津町の有機農家『HYAKMAS』。ここでは、静岡出身の増田一之さんが、元々キウイを育てていた農家さんから受け継ぎ、化学肥料を一切使わず、自然の力だけで丹精込めて育てるキウイの畑がある。広さは60アール。土地いっぱいに広がるキウイは、一見スーパーに並んでいるものと何ら変わりないが、その裏には増田さんと奥さん由希子さんの隠された努力がたくさんあった。
元々、30代の頃から食に興味があったという増田さんは、野津町に移住する前から自分が食べる分の食料は自給自足でまかない、残りの時間(X)は好きな仕事に使うという“半農半X”というライフスタイルを実践しながら人生を歩んできた。そして、2012年に人と自然が共存し、持続可能な暮らしを送るためのひとつのスタイル、「パーマカルチャー」について学んだことがきっかけで移住を決意したのだという。2015年からこの地でキウイを始めとしたさまざまな作物を妻の由希子さんと一緒に二人三脚で育てている。
2.農薬は使わない!自生する力で育ち、成長する喜びを感じる
増田さんの作る果物や野菜に、農薬や化学肥料、除草剤を使わない。刈った雑草や切り落とした枝など、自然のものが堆肥となり、自然の循環の中でイキイキと育っていくのだという。「農薬は使わない方が楽ですね」と増田さんは言う。自然のサイクルに身を置きながら、成長していく過程を見守るのが楽しいのだそうだ。
また、キウイはオス木とメス木があり、受粉の作業が必要となるが、増田さんは購入した花粉を使わず、自身で採取した花粉を手作業で授粉していくのだという。そして実となり収穫したキウイは、土や自然の栄養が隅々まで行き渡り、皮まで食べられる栄養価の高いものに仕上がっているのだそう。キウイの収穫シーズンは10月下旬から11月頃。収穫後、2~3週間追熟させてやっと出荷できるようになるそうだ。
キウイは今がちょうど食べ頃。WEBサイトからも購入可能なので、一度自然栽培のキウイフルーツを試してみて。
3.これからも続けていく“有機JAS”の果物とともに
増田さんはキウイの他にも、後継者のいない農園を引き継ぎ、梅とブドウを主要作物として育てている。昨年から育てているブドウは、クイーンニーナ、ピオーネ、シャンマスカット、巨峰の4種類。種がしっかりしていて、大小不揃いなのも農薬を使っていない証拠だ。現在は、すべての房で糖度20度以上となる有機ブドウを目指して出荷先も探しながら、日々研究しているのだという。
4.エネルギーに満ちた“いいもの”をもっと身近に
現在は、キウイやウメ、ブドウに加え、年間70~80種の野菜も生産しているという増田さん。キクイモやニンニク、マコモタケなどすべての野菜において、化学肥料や農薬を使用しない「有機JAS」の認証を受けているという。
今後は、住み込みで大学生を呼び、有機作物を一緒に作る喜びを味わってもらい、多くの人に有機の良さ、エネルギーに溢れた果実の魅力を広めていきたいという。
今後の『HYAKMAS』と増田夫婦の活動にも目が離せない。
記事協力:野津町商工会 伴走型小規模事業者支援推進事業
住所:大分臼杵市野津町野津市374-1
TEL:0974-32-2389
農業/果実/野菜/有機JAS/移住/元気企業/インタビュー/野津町/臼杵市/大分県
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