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【しっぽりハシゴ酒 4軒目】シメまで堪能できる、『ピカンテ』の極ウマ麺付き晩酌セット。店長の名(迷)言はおかわり自由
以前、知人が教えてくれたお店がある。名前は、『ピカンテ』。「ここの晩酌セット、けっこう品数があってシメの麺も出るから、1軒でかなりおなかいっぱいになるよ」と聞いていたので、次飲み行く時は行こうと決めていたのだ。同僚を誘い、足早にお店へと向かった。
扉を開けると、カウンター席と組み換え自由なテーブル席があり、なにかと使い勝手が良さそうな空間が広がる。平日は10名から、金・土曜は15名から貸し切りもできるんだとか。
「晩酌セットありますか?」と聞くと、「ありますよ!ドリンク2杯に日替わりの小鉢4品、黒肉麺という内容で、お一人様2000円です。ちなみに黒肉麺は、辛まぜそばに変更もできます」と店長。
そう、そのセットを求めてきたの~~!! ていうか、ドリンク2杯って地味にうれしい。シメの麺はせっかくなので、黒肉麺と辛まぜそばを1つずつ注文することに。
1杯目は、やっぱりビールよね。早速、乾杯しよ~っ…と思ったら、店長が気を利かせて料理も同じタイミングで運んできてくれた、さすが!
最初に運ばれてきた小鉢3品は、アンチョビポテトサラダ、マッシュルームのセゴビア風、ウインナーカツ。写真を撮ってたら、「料理は僕にとって女性と一緒だから、キレイに撮ってね」と店長。
「あ、あまーーーい!」
マッシュルームはニンニクがよく効いていて、アンチョビポテトは塩加減が絶妙。ウインナーカツはサックサクで、ビールがグングン進むよね。
ちょこちょこつまんで楽しんでいたら、4品目の小鉢が運ばれてきた。…って、ちょ、店長。これ“小鉢”じゃない、メインディッシュでしょ!?
なんと、出てきたのは「牛肩ロースステーキ」。ピンク色の美しい断面で、見るからに美味しそう。
「2人とも今日はラッキーだね、毎回内容は変わるけど、時々こうしてステーキなんかも出したりするんだよ。どうぞ召し上がれ(ウインク)」。
おそらく実際にはウインクはしてなかったが、していてもおかしくないキザな言葉を涼しげな顔で投げかけてくる店長。なんか、すごいキャラ立ちしてる人見つけたんですけどー。
横に添えられていた、アルプスの岩塩をちょこっとだけ付けてパクリ。ん~、噛むほどにお肉の美味しさが溢れ出すよう。「う、うま~い…!(店長をチラリ)」。「でしょ。だって、この僕が作ってるんだもん」。…ですよねー。
さて、2杯目を頼もうか。
この時には、他のお客さんの対応が落ち着いたのもあり、質問攻めをする私たちの席の横に座って、店長がおしゃべりに付き合ってくれた。
ちなみに、店名の『ピカンテ』って“辛いもの”を意味するんだとか。メニューをよぉく見てみると、確かに刺激強めなメニュー名がたくさん並んでいた。
店長は、辛いの好きではないようだが(ちゃうんかい)、「辛党を悶絶させたい」という、ドSっぷりでこれだけのメニューを用意したんだそう。以前、辛いのが好きなカップルがこの店の噂を聞きつけて来店したそうだが、「だいぶ辛くしてもらっても大丈夫っす」と言われて出したら、彼が顔色真っ青になってギブアップしたというから、この店長を本気にさせたらかなりヤバそう。
どんな辛さでも平気な友人を連れて、一度店長に勝負を挑んでみようかしら。
そんなことを考えていたら、「ていうか、辛いものが好きな女性は基本ドMだからね」と、またもや店長から迷言(←もう確定でいい?)が飛び出した。どうしてこうも次から次に、斜め上いくワードが出てくるのか。頭の中にそっち系のAIでも仕込んでるのかな?
もはや店長の中では、料理は女性、そしてお店づくりは恋愛ゲームそのもの。最近ジンギスカンを始めたそうだが、これがまた好評らしく。大分でおいしいジンギスカンが食べられるお店ってなかなかないし、辛い料理にしてもここまで種類が豊富なところってあまり聞かない。そういったすき間を絶妙に攻めてくるあたり、まるで人にモテるための極意を教えてもらっているかのようだ。
数々の店長の迷言とおいしいお酒に酔いしれて、満足気分に浸っていた…が、そういえばまだシメの麺があるんだった。そんな私たちの心を先読みしたのか、店長はすでに、黒肉麺と辛まぜそばを作り始めてくれていた。
まずは黒肉麺が運ばれてきた。麺は、中華そば・うどん・そばから選べるが、今回は中華そばを。一見、味の濃そうな黒いスープだが、ひと口飲んだら見た目よりもあっさりしていて、甘みのあるコクがクセになりそう。ショウガを混ぜると、爽やかな風味が良いアクセントになって、これがまたおいしい。
次は、辛まぜそば。0~20辛まで選べるそうだが、今回は店長におまかせ。「おいしく食べられる辛さに仕上げておいたよ」と、お酢と一緒に運んできてくれた。
まずは豪快に混ぜ混ぜして、そのままいただくことに。ニンニクがよく効いていて、ひき肉の旨みに卵黄のまろやかさ、数種の薬味が一体となって押し寄せてくる。太麺で食べ応えがあり、その後にピリリと感じる辛さもたまらない。
次に、お酢を入れてから食べてみると…
あっ、これすっごい好きな味ー。お酢の酸味が加わったことで、より立体的な味に変化。さらに食欲に火がついた私たちは、夢中になって食べ上げてしまった。完食する頃には、かなりおなかいっぱい。
晩酌セットで、この満足度はヤバイわ…。
今後も、新しい麺メニューが登場予定なんだとか。居酒屋使いはもちろんのこと、夜ごはんを食べに行く感覚で利用するのも良さそう。
都町ってディープなまちだけど、この地にまたディープで面白いお店(ヒト)を見つけてしまった。こういう素敵な出会いがあるからハシゴ酒ってやめられないんだよな…そんなことをあらためて思った、今宵の女ふたり酒でした。
電話:050-5346-6803
営業時間:18:00~翌3:00
定休日:日曜
駐車場:なし
HP:https://picante-oita.owst.jp
大分市居酒屋/ちょい飲みセット/はしご酒/飲み会/おひとりさま
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