大分のおいしいネタ、抽出しました。

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今日はここへ行く! 朝からそう決めていたお店がある。目の前を通る度、気になってはいたけど、入るタイミングを逃していた『うちごはん吉田家』だ。

“うちごはん”というネーミングも気になるし、店前の黒板に書かれた“酒楽セット”という粋な名前の晩酌セット(おそらく)も気になる。これは、楽しみだわ。

女性がやっているのか、男性がやっているのか…それさえも謎だ

これこれ!このセットメニューがとっても気になっていたの

扉を開けて目に飛び込んできたのは、コの字型のカウンター席と、小上がり席。ちょっぴり和な雰囲気を感じさせるモダンな空間で、とっても素敵。
「いらっしゃいませ」と迎えてくれたのは、まるでシャンソン歌手のような素敵なオーラをまとったママさんだった。

「ここ、女性がされているお店なんだ!」。

1人でしっぽり飲むのに最高な空間。この日も“おひとりさま”率が高め

シンプルな中にも、こだわりが感じられる店内

特にメニュー表はなく、夜ここへ来るお客さんは、ほぼみんな「酒楽セット」を注文するという。ママさん手作りのおかずがどんどんと盛られていき、特製のワンプレートが完成した。

この日の「酒楽セット」1500円。この時すでにビール2杯目(どんだけ)

肉に魚、お野菜…と、見るからにバランスが良く、お酒が進むそうな一皿に、1人テンションの上がる私。肉じゃがからのビール、さば焼売からのビール。日本酒に移行してからも、お皿のうえにはまだまだおかずがたっぷり。

「最強のおつまみプレート、見つけてしまった…!」。

まるでおうちにいるかのような、まったりとした晩酌タイム。こんな時間が街なかにいながらにして過ごせるなんて。

日本酒の品ぞろえも豊富で、人気銘柄がズラリ。右から全制覇したい

もっと食べたいって言う人には、から揚げや餃子などの一品を追加で出してくれたりもするみたい。「集まりごとやゴルフ終わりに15時頃から飲みたい!」「3500円で飲み放題コースやってくれる?」といった相談にも、「全然応じますよ」とママさん。

め、女神さまぁぁ~…!

しかも、ただの女神さまではなく、“歌の女神さま”だった!? なんとこちらのママさん、『NHKのど自慢』の2014年大分大会、優勝者なんですって! これにはたまげた。

今でも父と一緒に見ている「のど自慢」の優勝トロフィーが目の前に

自然と歌好きが集まるため、毎月第2・4土曜は、“うたごえ喫茶”なるものも開いていると聞き、歌好きな父にソッコーLINEを入れた。

「うたごえ喫茶」は、1ドリンク付き1000円。飛び入り参加OKだって

あと『吉田家』と言えば、“落語”という人も多いようで、月1ペースで、落語会も開いているんだそう。即席の高座から客席までの距離は、わずか数十センチ! 大分県出身者や東京で活躍する落語家の話芸が間近で楽しめる、大分市ではとても珍しい“落語を楽しめるごはん処”なのだ。

三遊亭歌奴さんが来た時の一幕。目の前の席を陣取りたい

落語を聞くだけなら1000円、食べ飲み放題付きだと5000円(時間制限は、特に設けていないんだって)。

いや、こんなに次から次へと話題が飛び出すお店、ある!? しかも、他ではなかなか聞けない話題ばかり。ママさんの天性の歌声や行動力、店に対する想いもさることながら、まずは、これだけの魅力を秘めたお店を開拓した自分を褒めたい(笑)。

子どもでも気軽に落語を聴きに行ける場所。おひとりさま女子がゆったりとお酒を楽しめる場所。リタイヤしたお父さんお母さんが、好きなコトを共有する仲間と集える場所。

そんな幅広い世代の“居場所”を用意してくれる『吉田家(よしだけ)』は、みんなの“わが家”そのものだ。ほろ酔い気分でそんなことを思いながら、すっかりこの店のファンになってしまった。

次来た時は、おもわずただいま!と言ってしまいそう

同じ女性としてママさんからたくさんの刺激を受けた、今宵の女ひとり酒でした。おあとがよろしいようで(ただ言いたいだけ)

うちごはん 吉田家(よしだけ)

住所:大分市府内町1-3-18 ポラリス府内1F
電話:097-536-2883
営業時間:11:30~LO14:30、17:30~23:00 ※時間外応相談
定休日:日曜 ※事前予約で営業可
駐車場:なし
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ちょい飲みセット/大分出張/単身赴任/大分観光/飲み会/居酒屋/おひとりさま

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