まとめ記事・動画
【しっぽりハシゴ酒 2軒目】イメージを覆す繊細な居酒屋料理と旬の地魚が楽しめる『和っ背負ぃ!!』
またひとり、高校時代の友人が結婚した。だんだんと独身仲間が減っていく寂しさったら…うん、もうこれは酒で気を紛らわすしかねぇ! しかも1人じゃ寂しいので、今日は上司にも付き合ってもらうことに。飲むで、飲むでぇ~。
街なかへ向かう途中、やたらと賑やかなお店が目に飛び込んできた。
なんだかテンション、ブチアゲてくれそうな雰囲気ね。漁師と恋に落ちるかもしれないし? そんな淡い期待を抱きながら、入店してみた。
店内には、おおきな大漁旗が! あれ、ここやっぱり漁師さんのお店? でも迎えてくれたのは、漁師のおっちゃん…ではなく、トレンディ俳優のような、しゅっとした佇まいの店長さん。あら、いい男!
とにかくメニューが豊富でどれにしようか迷うほど。でもね、私は浮気しない主義。今回も安定の“晩酌セット”を注文するわよ。…と思いきや、よぉく見てみると「晩酌セット」1500円の下に「女子海セット」なるメニューを発見。しかも1300円!?
「て、て、店長、女子海セットくださーーい!!」。
この日の“女子海セット”は、いわしの白子&真子ポン酢にブリの塩焼き。手作りタルタルのブリフライ、ブリと鯛をりゅうきゅう漬けしたホイル焼き(日によって内容は変わる)。これにドリンク1杯が付いて1300円。えー、こんなお値段でいただいちゃってよいのかしら!?
なんでも、旬の魚を楽しんで欲しいからと、店長さんは毎日、佐賀関漁港まで魚を仕入れにいくんだそう。ブリひとつとってもいろんな調理法で楽しむことができ、どれも味付けが絶妙! 一つひとつのお料理に、素材のおいしさを際立たせる“ひと手間”がかけられているのを感じた。
お酒も進むが、ご飯とも一緒に食べたくなって「玉子掛けごはん」をオーダーしてみた。
大きなどんぶりに盛られて出てきた“TKG”。その迫力もさることながら、薬味が良い感じにのっかっていて、たまごかけごはんが、なんだか立派な和食メニューのよう。お醤油をまわしかけて混ぜまぜして頬張ると、かつお節やゴマの風味が鼻に抜けて、得も言われぬ味わいを楽しめる。
かつお節の風味が豊かなので、まさかと思い聞いてみると、「削りたてのかつお節ですよ」と店長。言い方は悪いが、居酒屋さんで。しかもシメのメニューで! そのひと手間を加えるなんて…ここの店長ただモノじゃないぞ。
そう思い、質問攻めをしていたら、衝撃的な事実が。実は店長の井上さん、“和食の鉄人”と呼ばれた有名料理人さんの一番弟子にあたる方のお弟子さんだったそう(いわゆる“孫弟子”さん)。
どおりで、料理1つひとつから職人のこだわりが感じられるはずだ。なのに、まったく気取ってないし、むしろ店長的には、孫弟子だってことをひけらかすつもりは1mmたりともない。料理は和食にかぎらず、パスタなんかもあって、ランチはカレーにどてめし、丼とかなり充実(オードブルもやっているし)。
この守備範囲の広さは、“今はこれだけしかやらない”と限定せず、過去の経験をすべて活かし、お客さんから求められることにできるだけ応えたいという、店長の心意気以外のなにものでもない。
最初は、気分をアゲてくれそう!なんて軽い気持ちで行ったのに、すごいポテンシャルを持ったお店と店長のこだわりに触れることができ、勝手にテンションあがって店を後にした。
男性もお店も見かけで判断しちゃダメだな、なんて悟った今宵の女ひとり酒でした(あ、上司の存在忘れてた)。
和っ背負ぃ!!(わっしょぃ)
ちょい飲みセット/大分出張/単身赴任/大分観光/飲み会/居酒屋
おすすめトピックス
カテゴリ
TOPICS