大分のおいしいネタ、抽出しました。

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動画の主は…アノ歌の人!

訪ねたのは、臼杵市にある『山本鳳凰堂』。配信者である“しんいち”こと社長の平林真一さんが迎えてくれました。

ライブ配信をしているしんいちさん。若い頃、ギターを抱えて全国を放浪した経験もあるのだそう。

ライブ配信時の様子がこちら

しんいちさんは本業の仏壇店の傍ら、地元を中心に活動する3人組バンド、ステレオ少年のギターボーカルとして活躍するほか、自らを“歌う仏壇屋”と称してギターを持って単身で歌いに出掛けることも。ステレオ少年の楽曲は、夏の甲子園大分予選のテーマソング、10年ほど前には自動車学校のコマーシャルソングにも起用されています。ひたすら「住む」というワードを繰り返す、中毒性の高いコマーシャルソングを歌っていたのも、実はしんいちさん。大分県民ならきっと1度は彼の歌声を耳にしているはず!

気になるお店の中は…アレ? ちゃんと仏壇店だ

創業明治5年の老舗仏壇店

中は仏壇や仏具が並び「仏壇店」そのもの

オシャレなものからユニークなものまで。ふくさや数珠などもそろっています

「仏壇の意味や違いは?」「宗派によって何が違うの?」などの疑問にも答えてくれます

一見すると、突出して変わった所がある訳ではなさそう…なんて思っていると、「普段は片付けているから、ちょっと待ってね」と機材を出して見せてくれました。

おぉ…! なんだか本格的な機材が出てきた!

こちらの機材、現在休業中の臼杵市内のスタジオから借りているものなんだそう。手慣れた様子であっという間に準備完了です。

ギターを抱えれば、ライブハウスさながらの雰囲気!

「今は営業中だから、ちょっとだけね」と即興パフォーマンス。ライブに来たかのような気分で、しんいちさんの力強くもやさしい歌声にほれぼれ…。それにしても仏壇に囲まれて聞く歌はなんだか尊いもののように感じられます。

「歌うのってめちゃくちゃ気持ちいい!」これが自分にできる役割だった

ここで本題。なぜ店でライブ配信をはじめたのか尋ねると、答えは「今できることがこれくらいだったから」。店内で終活講座などを開いていることもあり、スクリーンや音響設備を整えた矢先、社会情勢によって客足が遠のいてしまう事態に。「せっかくなら導入した設備をアピールしたい」とはじめたのが、店でのライブ配信だったのです。

配信は試行錯誤しながら。リアルタイムでコメントを見ながらやり取りできるように模索中なのだそう

仕事の忙しさもあってコロナウイルスの流行以前から演奏活動はお休みしていたそうですが、久しぶりにマイクを前にして思ったのは「歌うってめちゃくちゃ気持ちがいい!」ということ。「こんな時期に、って思う人もいるかもしれない。自分もちょっと元気をなくしていたし。だからこそ歌いたいって思ったなあ。後付けだけど、今自分にできる役割がこれだったと思うんよ」。

東日本大震災時には仲間と協力して、音楽を介した募金活動に取り組んだことも

試しに配信した動画のコメントには、しんいちさんのファンのみならず、自粛ムードで我慢をする人からも歓喜の声が寄せられ、結果それがしんいちさんの励みにつながる形に。「今歌うことって意味があるなあって思えた。商売してる人もそうじゃない人も、みんな大変だろうけど持ちつ持たれつ。とっつきにくい仏壇ってものに対しても、ちょっとでいいから興味を持ってもらえるきっかけになれば、なお良し! (笑)」。明るく笑い飛ばすしんいちさんに、私も元気をもらいました!

オリジナルカードで、仏教の教えを分かりやすく伝える取り組み。文字から人柄まで伝わってくるよう

今後しばらくは2週に1度くらいのペースでのんびり配信を続けていく予定だそう。Facebookで【平林真一】と検索すれば過去の配信もチェックできますよ。InstagramやLINE配信も模索中とのこと。お近くの方は店の前からも配信の様子が見学できますが、くれぐれも“密”を避けて楽しんでくださいね。

山本鳳凰堂(やまもとほうおうどう)
住所:臼杵市畳屋町3組
電話:0972-63-4187
営業時間:9:00~18:00
定休日:なし
駐車場:6台
HP:http://hououdou.net/

 

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