大分のおいしいネタ、抽出しました。

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記念すべき第1回目は、全国から注文が殺到し、入手困難だという姫だるまを作っている『ごとう姫だるま工房』さんを訪ねて竹田市へ!

なんて、わかりやすい看板!!

市街地を過ぎ、ぐんぐん進んでいくとたどり着きました!!
可愛らしい姫だるまの絵が目印のここが今回の目的地、『ごとう姫だるま工房』さんです。どんな工房で姫だるまが誕生しているのでしょうか?

その前に…私と姫だるまの出合いについて説明しておきましょう。

舞台の小道具でもそっとスピーカーの上に飾られていた姫だるま。顔マネをしてみました(笑)

私と姫だるまの出合いは約半年前。仕事で竹田市に通っていた時に、街角で見つけたのがきっかけでした。大分市出身の私ですが、初めてここで姫だるまの存在を知りました。
それ以来、この何とも言えない顔の姫だるまが私の頭から離れず…。竹田市のいろんなお店、軒先、旅館、温泉…飾られていない所はほぼない!!と、言っても過言ではないくらい至る所で姫だるまに出合うことになりました。

これだけ「姫だるま」を目にすると、「どんな人が作っているのだろう?」「どういう意味が込められているのだろう?」と、「姫だるま」への思いは募るばかり。今回、「ついにその作者の方とお会いできるんだ」とワクワクしながら竹田にやってきたのでした。

それでは、工房の中を覗いてみましょう!

左から後藤久美子さんと明子さん

後部の扉を開けると…なんと!中には2人のお母さん!
そして、エッ⁉こたつ⁉
「おかえりー」と出迎えてくれそうな、
まるで親戚の家に遊びに来たような工房なんです!!

2人のまわりに並んでいるのが「姫だるま」

一つひとつ丁寧に色が塗られた「姫だるま」たち

2代目の後藤明子(めいこ)さん。19歳で嫁いで以来、姫だるま作り一筋!

3代目の後藤久美子さん。昭和58年から姫だるま作りをスタート

この「姫だるま」のルーツは約400年前。旧岡藩時代の城下町、下級武士の妻だった綾女(あやじょ)という女性が七転び八起きしながら家族との絆を取り戻した物語「綾女物語」がモデルとなっています。初代、そしてこの家に嫁いだ明子さんが2代目として引き継ぎ、3代目の久美子さん、4代目の宗子さんと、代々後藤家に嫁いだ女性が愛情をこめて「姫だるま」に命を吹き込んでいます。

この木型に和紙を貼り、だるまを作っていく

こちらの木型から下張り、起き上がり細工、絵付けまで手作り!なんと、ひとつの姫だるまが完成するまで16個もの工程があるんです!

色付け前の姫だるま

なめらかな白いお肌は姫だるまの命。
ご縁で偶然出合ったという佐賀県の手すき和紙を使用してだるまの形を作り、胡粉(ごふん)でお化粧をします。真っ白な姫だるまもとてもキュートです。

後ろ姿からもパワーが感じられる

「姫だるま」の後ろ姿、これは何をモチーフにしているか皆さんご存知ですか?

実は、「姫だるま」を逆さにすると子宮のかたちになっていて「厄除け」や「子孫繁栄」という願いが込められているんです!

目を描くのは明子さん担当。かなり神経を使うのだとか

姫だるまのお洋服にもひとつひとつ願いが込められています。
頭のひし形は家の中を明るく照らす「太陽」。横に書かれている松は年中青々としている「お父さん」。梅は寒い時に1番最初に花を咲かせる「お母さん」。そして竹はすくすく育つ「子ども」を表しているんです!

「姫だるま」の表情を決める大事な“目”。
「私、失敗しないんで(笑)」と明子さんが力強く、かつ繊細に描いていきます。

心がとても温かくなる、パワースポットのような場所

『ごとう姫だるま工房』さんは親戚のおうちに遊びに来たようなアットホームな工房!見学も自由なのだとか。(事前に問い合わせをした方が確実)
全国、いえ、世界中からたくさんの方が「姫だるま」に力をもらいにいらっしゃるそうです。お2人とお話しすると、たくさんのパワーをいただくことができました!

この「姫だるま」各地からの申し込みにより、注文してから手元に届くまでに数年かかることもあるのだとか。早めのご注文をおすすめします。

「姫のストラップ」1500円

気軽に「姫だるま」を手元に持っておける「ストラップ」や「メッセージカード」もかわいいですよ!

さらに、この春「姫だるま」に関わる新しいプロジェクトがスタートしたんです!

その名も「姫だるまおやきプロジェクト」
北海道テレビ「水曜どうでしょう」という番組に取り上げられたのをきっかけに、世の中に知れ渡った竹田市の「姫だるま」。今回、稲葉学園高等学校の生徒が“大判焼きを作って竹田市を盛り上げよう”という企画を進めていたところ、北海道に「水曜どうでしょう」のファンで「姫だるま」の焼き型を持っている人を発見!
さまざまな縁が巡り巡ってこの焼き型を北海道の方に借りることにより、「姫だるま」や竹田市の魅力を発信するプロジェクトが始動しました。

コロンとしたフォルムが可愛らしい「姫だるまおやき」

試食を何度も何度も繰り返し誕生した「姫だるまおやき」!
中身はあんこと十勝のクロテッドクリーム、生地は北海道のバターミルクパウダーを使用していて、外はパリッとした食感。中はあんことクリームの絶妙なバランスが堪らないですよ。

裏もしっかり「姫だるま」が再現されている

生徒たちが丁寧に焼いていく

左から3年生の東田和奏さん、安達澪奈さん

この「姫だるまおやきプロジェクト」、「姫だるま」が縁を結んでくれた型でせっせと学生さんたちが作り続けているのですが、一度に焼けるのは2つのみ。
「もっと一度にたくさん量産して、たくさんの方に食べていただきたい!」「一度に5個焼ける型が欲しいんです!」という思いから、クラウドファンディングを始めたとのこと。

クラウドファンディングは5月10日まで

実は「姫だるま」とは深いつながりがあるという井上綾乃さん

今回のプロジェクトの発起人は稲葉学園高等学校の講師の井上綾乃さん。実は久美子さんの娘さんでもあります。
「北海道の方の熱い思いと、地元竹田への愛を伝えたい。そして生徒たちには、このプロジェクトでいろんな経験をすることで対面販売することで自信を持って欲しいんです!」と、熱く語ってくれました。

おやきは一つひとつ表情が違う

たくさん並ぶとさらに可愛い姫だるまおやき。
これからいろんな味を増やして、量産していきたい!という井上先生と生徒たちの熱い思いをあべこがしっかりと受け止めました。
みなさま、クラウドファンディングにもご協力よろしくお願い致します。

https://camp-fire.jp/projects/view/662704
▲詳細はこちらをチェック

「姫だるま」工房の温かいお母さんたちの思い、「おやきプロジェクト」の生徒たちの思い。
「みんなが幸せでありますように」と願いが込められた「姫だるま」のご縁がこれからも続いていきますように。
この日は心がポカポカになり帰路につきました。
さて、次回は誰に会いに行こうかな?

ごとう姫だるま工房

住所:竹田市吉田889-1
電話:0974-62-3735
営業時間:10:00〜17:00
定休日:不定
駐車場:4台
HP:https://goto-himedaruma.com/

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大分/竹田市/伝統工芸品/姫だるま/愛/おやきプロジェクト/クラウドファンディング/おでかけ

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