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【注目イベント】「141歳の写真展」が、トキハ別府店で3/27(金)〜4/12(日)開催
別府生まれ、現在東京在住の写真家・東京神父さん。独特のネーミングが印象的な神父さんが語る「おばあちゃんへの想い」。日常が当たり前ではないことに気付かされた昨年、おばあちゃんと一緒にできること、おばあちゃんの「生」を輝かせたいという思いからこの写真展を開催することに。
おばあちゃんへの想い…はじめてこの写真展の話を聞いたとき、今は亡きおばあちゃんのことを想いながら胸が熱くなったことを覚えています。
「わたしはおばあちゃんに何かしてあげられただろうか…」
「もっとおばあちゃん孝行したかったな…」
そして、神父さんのおばあちゃんは本当に幸せだなぁと。きっとおばあちゃんは神父さんが生きているだけで、そばにいるだけで幸せだと思いますが、思いがけない孫からのプレゼントは、人生最高のプレゼントになるのではないでしょうか。
おばあちゃんへのプレゼント
「100歳の写真には価値がある」
それまで考えたことがなかった「おばあちゃんとの写真展」。この日は、お世話になった方のお通夜の日でもあり、「生きる」ことにはリミットがあることをリアルに感じたそう。人は死を身近に感んじないけれど、この日「人はいつか死ぬ。おばあちゃんと一緒に過ごせる時間は残り少ないのかもしれない」とリアルに感じたという。
そしてその日、100歳のおばあちゃんと41歳の孫を合わせて「141歳の写真展」にするというアイデアが浮かび、おばあちゃんのために実行しようと決意したそうです。
「写真展は、はじめはおばあちゃんのためであり『おばあちゃんへのプレゼント』という想いでスタートした。けれど企画を進めていくうちに、いろんな方から励ましの言葉やおばあちゃん孝行できなかった人たちの想いを聞いて、これはもうおばあちゃんのためだけじゃない、応援してくれる全てのひとのためであり、自分のためでもある」と神父さん。
たくさんの人がこの写真展を応援したいという想いは、どこか自分のおばあちゃんへの想いや大切な人を大切にしたいと思う人たちの心であり、わたしもそのうちの一人で、そのことを神父さんが受け止めてくれているような気がしました。
100歳のおばあちゃんは写真歴40年。60歳からはじめて現在まで、風景や日々の生活を切り取り、鮮やかで優しい写真が印象的。撮影は今では珍しいフィルムで撮影されていて、写真だけでなく、長年保管されてきたフィルムやアルバムにも価値を感じます。
そして41歳の東京神父さんは、デジタルで人物を撮影。写真には音や動きはないというけれど、神父さんの写真は、鮮明で躍動感にあふれ、愛を感じる写真です。写真を「一瞬を閉じ込める」と表現する神父さん。写真一枚に閉じ込められた表情や後ろ姿に、想像力を掻き立てられ、「刹那的な美しさ」を表現する作品の数々。
「日常は当たり前ではなく、日々の生活に感謝する」
そんな神父さんの言葉が胸に響き、日々を大事に生きているからこそ輝く一瞬を切り取れるプロなんだなぁと感じました。きっと日々を大事に生きることで一瞬一瞬を美しく切り取り、それを観る人も何か感じるものがあるのではないかと思います!
100歳生きてきたおばあちゃんだからこそ見える世界と41歳の神父さんだからこそ表現できる現代の別府や人物。写真の表現方法は違うけれど、ふたりの世界には確実に繋がるものがあり、見る人に「日常の尊さ」を教えてくれるのかもしれない…と思いました。
100歳のおばあちゃんが見てきた風景をフィルムで、41歳の孫・神父さんが見てきた人物をデジタルで、お二人の枠にはまらない写真をしっかり目に焼きつけたいと思います。
みなさんも東京神父さんのおばあちゃんへの想いを感じながら、自分の大切な人への想いものせて、時代を超えた写真を覗いてみてはいかがでしょうか。
開館時間:10:00~19:00
会場:トキハ別府店1F センターモール
料金:入場無料
HP:http://beppupu.com/141/index.html
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