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カレー×温泉? なぞが謎を呼ぶ、その真実とは/角ちゃんの三星(竹田市長湯)
「温泉」・「カレー」・「限定15食」、これらのキーワードの結び付きが、なんとも不思議でならない。その真意を確かめるため、早速長湯の地に降り立ったのだが…。
お店を探すが一向にたどり着けない。電話してみると、店主らしき人がお店の近くで待ってくれるという。目印は「赤いセーター」を着た人。長湯温泉の旧道沿いを進んでいくと、電話のある主らしき赤いセーターを着たダンディー(以下、赤いダンディー)が現れた!
案内されるまま、路地裏の細い坂を上り見えたのは、店舗というより一軒家の佇まい。恐る恐る玄関の戸を開けると、「うん?」、「これはナンだ?」。子どもの頃、お金持ちの友人の誕生パーティーに招かれたときに嗅いだあの匂い。
だがこちらは、今風な匂い。なんと言うか、洗練されたスパイシーな香り。どちらにしろ、私の“おいしい”アンテナは瞬時に受信したのはいう間でもない。
住居の1階部分を店舗にした空間はアットホームな雰囲気で、カウンターをしつらえた作りだ。あっ、こちらの店主を紹介していなかった。先ほど出迎えてくれた赤いダンディーは、角田長三(つのだながみ)さんという方で、奥さんの浩江さんと2人で居酒屋を切り盛りしている。
角田さんはかつて旅館の厨房で働いており、今のお店を起こして15年目になるんだとか。数あるメニューの中でもイチオシは、「とり天」。秘伝の塩ダレで味付けされており、さっぱりいただける一品だ。
カレーの話に戻そう。
例のカレーは常連さんからの切望もあり、今年の2月からランチでも提供するようになった。早速お目当てのカレーをいただくことにしよう。甘口or辛口のチョイスができるらしく、私は迷わず辛口をオーダーした。カレーを待っている間も漂ってくるスパイスの香り。いてもたってもいられなくなり、厨房をのぞいてみた。あ~なんともかぐわしい匂いのこと。私の中の期待値がますます増殖してゆくばかりだ。
そうこうしているうちに、お待ちかねのカレーが供された。その名は「野菜たっぷり煮込みカレー」600円なり。サラダも付いてこの価格は驚きだ。季節の野菜がトッピングされ、+200円でとり天やチキンカツ、ハムカツなどを付けることもできる。米は長湯の飲泉で炊いたもので、かすかに風味のいい香りがする。さまざまな香りを十分に堪能して、口に運んでみた。
すると、コショウの香りがピリリとした刺激のあとに、ターメリックやオレガノといったスパイスの風味が追っかけてくる。同時に“おいしいアンテナ”が「美味だ!」と回答した。味の感想も早々に、夢中で平らげてしまった。
もし私が女子アナだったら、食レポ失格のレッテルを貼られること間違いなしだろう。そんな振る舞いにもかかわらず角ちゃん・浩ちゃんは、うれしそうに私の顔を見つめていた。
角ちゃんの三星(つのちゃんのみつぼし)
ディープスポット/穴場/カレー/おでかけ/ドライブ/居酒屋/ランチ
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