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だしの一滴まで旨い、“後引き系”讃岐うどん/うどん食堂 美咲丸(別府市)
小さな店内はカウンター7席のみで、お昼時に行くと満席で入られないから、わざと時間をずらして足を運んだ。そんな『めだか』が今年の2月、別府市へ行ってしまった。
移転先は海の玄関口、『別府交通センター』。しかも屋号まで『うどん食堂 美咲丸』に変わっている!! もともと『美咲丸』という食堂の跡に移転したらしいが、なぜ店名を変えてしまったのか?
店主の東(ひがし)隆二さんに尋ねてみると、「『美咲丸』は、前のオーナーが娘さんの名前から付けた大切な屋号。だから、俺がたった2秒で決めた『めだか』を使うわけにはいかんやろ」との答えが。理由はわかったが、たった2秒とは…。
新しい店内はカウンター席のほか、テーブル席、座敷まであり、以前の4倍ほどの広さに。めだか時代からのおなじみのメニューが並ぶ中、新しく「すっぽんうどん」と「メレンゲぶっかけ」の文字が。
以前は「肉ぶっかけ」にその日の気分でちくわ天などをトッピングしていたが、今回は新メニュー「メレンゲぶっかけ」をオーダー。
待つこと数分、東さんが「映えるやろ~」と運んで来た丼には、真っ白なふわふわのメレンゲと、その上にのせられた卵黄の姿が。確かに!!
スマホでパシャパシャ撮ったあと、いっただきまーす! まずはそのまま食べると、うどんに絡んだ卵白のシュワシュワとした食感が楽しめ、よく混ぜるとしっかり生卵の味わいで美味しい! 東さんが「いわゆる“卵ぶっかけ”よな」とニヤリ。卵ぶっかけを普通に出してこないところがさすがです。
讃岐うどんの本場・香川県で修業し、お店を開いたのが2016年8月。以前の店舗は狭かったため別の場所でうどんを打っていたが、今は店内に製麺室を構えた。なので、以前のように「麺が切れたので閉店です」はなくなったが、取材当日は「だしが切れたから閉店」したとか。
羅臼(らうす)昆布とイリコをベースに、数種類の節を組み合わせたここのだしは、食べ進めるほどに旨みが増し、最後に「もう少し食べたい!」と思わせる、計算され尽くした“後引き系”。行ったばかりなのに、原稿を書いていたらまた食べたくなってきた!
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